ETI(Ethical Trading Initiative―企業の倫理的営業を推進する非政府組織)は、複数の非政府組織と多国籍企業が参加し、サプライヤーや労働者との共同学習と共同作業を強調する新しいアジェンダを提唱しています。このアジェンダは、労働条件を改善する方法の一つとしての監査・審査に焦点を当てるものです。
新しいアジェンダには、是正計画に関してサプライヤーと協働することに今までよりも多くの時間を費やす、労働者の権利に関する従業員の関与と啓蒙を奨励する、サプライヤーの経営体制の中に労働者の代表者を確実に含めるようにする、購買担当者に倫理面の訓練を実施する、などが含まれます。Ethical Performanceという団体は、参加企業は彼らの生産・流通システムに、環境および社会への配慮を組み入れるようになる可能性が高いとしています。Levi Strauss社世界的行動規範担当副社長Michael Kobori氏は、「業界全体として、私たちは、労働条件の監視に8割、改善に2割の資源を投じてきました。この割合が逆転しなければなりません。」と述べています。
IRCA副ディレクターのVince Desmondは「私たちが支援する先進的な考え方をする企業では、ムチよりアメへと視点を移行する傾向があります。実際、適合性よりもこの文脈での能力養成について報告することを要求されることが多くなる社会的システムの監査・審査員にも、この影響が波及するでしょう。そして、IRCAの監査・審査員認定制度は、監査・審査員養成を通して、この流れに貢献するでしょう。」と述べています。