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加速学習の実践

昨年のINFormのIssue 8では、加速学習(AL: Accelerated Learning)の概念を検討しました。この記事ではMangesh Chickermane が、この新たなアプローチが研修生にどのように役立つのか、実践的な面から検討します。

カタールのドーハで最近実施された主任監査・審査員研修プログラムでは、加速学習の技法を用いたことにより、教室内で大きな違いが感じられました。研修生は教室の今までと異なる雰囲気に助けられ、教材を通常より短時間で修了しました。余った時間を使って、参加者各人の職場での経験から得られた事例等、予定以上の関連情報を共有検討することができました。

参加者の7割が、研修コースはあまりストレスがなく、興味深く情報豊富であったと感じています。参加者の間に生まれた強い友情の絆は、研修後にも監査・審査経験を共有することで、続いて行くでしょう。

新しい技法

アイスブレーキングとして、講師の着ているTシャツのフクロウの絵柄を見て、監査・審査員のどのような性癖を思い起こすか、考えてもらいました。この活動の後のグループ討論では、監査・審査員の属性の多くが指摘され、大変興味深いものとなりました。

演習は、OHPではなく、チャート紙を使用して行い、演習に関する討議の後には、各グループに割り当てられた壁のスペースにチャート紙を貼りました。これは、コースが参加者の視点から進められることを意味します。研修生は、毎日、各グループのエリアを見て比較し、他のグループから学び、また、自分のグループの展示エリアの内容には責任を感じて、立派なものにするように制作していました。

ISO 9000の語彙に基づく品質マネジメントシステム用語クイズを、活動の速いグループに渡し、他のグループが活動を終えるまでの間にやってもらいました。これにより、参加者は用語に更に慣れることができ、研修の主題への彼らの注意を継続させ、また、普通なら喫煙や喫茶に費やす時間を有効利用しました。

加速学習コースの過去の受講者(現在は監査・審査員として活躍中)を招き、最後のレッスンを行いました。各グループが、来賓をグループ展示エリアに案内し、内容を説明しました。こうして、参加者自身がコースのまとめを興味深く行うことができました。

このレッスンで、参加者は、学習した内容を試し、また説明することに自信が付き、また、学習したことを実際の職場の状況にどのように適用するかについて、現役の監査・審査員の経験を共有する機会を得ました。

各参加者に、ISO 19011からトピックを一つ割り当て、講義をさせました。これは、監査・審査プロセスの復習として、大変面白いやり方でした。参加者達は、自分の講義を面白いものにするためにさまざまな工夫をしました。

加速学習技法の可能性には限りがありません。この研修プログラムで使用した技法は、言語知性、論理・数学的知性、視覚・空間的知性、人間関係的知性及び内面的知性に基づいています。自然的知性はアイスブレーキングでのみ使用しました。音楽的・運動感覚的知性は使用しませんでした。

加速学習技法は、今後、研修プログラムに適用されることが益々多くなると思われます。これらの技法の良さを体験した研修生は、従来のよりゆっくりとした学習法には戻りたくないと感じるでしょう。

筆者について

Mangesh Chickermane は、カタールのドーハにあるQatargas Operating Company Ltdの主任監査員・マネジメントシステムコーディネータです。

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