知識は力で、情報が計り知れない価値を握る今日のビジネス社会では、市場調査が不可欠なツールとなっています。市場調査は、現代人の生活のあらゆる側面に何らかの形で貢献していることが多く、私達の買う製品、観るテレビ番組、選挙での投票の仕方、果ては個人的な思考のプロセスにまで影響を与えています。では、洞察や世論という抽象的な概念を、どうしたら標準化できるでしょうか。市場調査は、2004年には215億USドル規模に達した、目下最も成長の速い産業とはいえ、究極のところ、一種のフィードバック産業以上の何ものでもありません。
新しいISO規格の導入は、この産業に、そのプロセスとコア・バリューを再度見直すように問いかけるものです。「ISO 20252 市場、世論、社会調査-語彙とサービスの要求事項」は、調査のプロセスにおける「工場的な」要素を扱い、世界中の各種の組織が現在使用している各国の規格の混在に、調和をもたらそうとするものです。この規格は、作業手順の基準を統一し、世論調査の基本的レベルの要件を確立し、世界のどの国でも調査作業の品質を同等にするための一助となるでしょう。また、この規格により、開発途上国における形成期にある市場調査産業の職業意識と付加価値が増進されると期待されています。