ISO 17021-2最新情報
第三者審査における審査の力量を規定する新規格、ISO 17021-2を開発する二度目の作業部会が3月、ジュネーブのISO本部にて開催されました。
この件に関してあまり詳しくない方のために説明しますと、この新規格の意図は、認定された認証機関が全体的な審査プロセスにおいて実証しなければならない力量を規定することにあります。標題「マネジメントシステムの第三者審査の要求事項」には、この規格の適用範囲が反映されています。つまり、審査員の力量だけでなく、審査計画や審査運営を含む、その他の審査プロセスの側面に関することも含んでいるのです。この規格は、第三者審査における本来の引用文書であるISO 19011 を補完し、またこれになり代わることが意図されています。ISO 19011には、ある重要な欠陥があります。それは、この規格がガイダンス規格であり、要求事項を規定した規格ではないということです。このために、審査業界の多くの人々がこの規格にふさわしいと信じているような厳格性を常に欠いていたのです。
昨年11月の第1回会議では、具体的に力量とは何を意味するのか、という大局に関する問題に焦点が当てられました。ここでは、ある審査員登録機関(RABQSA)が、ISO 17024の力量へのアプローチをどのように実践に移したかを説明し、ある認定機関(ANSI)は、力量の定義と調査に対する自組織の立場を述べました。また、様々な認証機関からの代表者も自組織の立場を説明しましたが、これらは予想通り、RABQSAやANSIのものとは異なり、また各認証機関の立場もそれぞれ異なるものでした。つまり、参加者がお互いの出方を探るような、最初の会議にはよくある展開となりました。
立場がそれぞれ異なるというこの健全な状況は期待通りでしたが、予想外だったのは、力量を基礎としたアプローチを審査に適用するという考えが積極的に受け入れられたことです。これは、2月の第2回会議に向けての非常に前向きな基盤となりました。第2回会議では、より詳細な事項に焦点が当てられ、あるサブグループは審査中に実証されなければならない全ての力量の要求事項(ISO 19011に規定されている活動に基づいて)を説明し、これらがどの程度まで実証される必要があるのかを決定しました。一方、もう一つのサブグループはISO 19011のどの部分がISO 17021-2に要求事項として組み込むことができるかを検討しました。
会議のまとめの際、会議は前向きで建設的であったという全体的な合意を得たものの、ごくわずかに、考慮すべき問題もこの先あるのではないかと懸念する意見もありました。建設的な意見もありました。例えば、この規格を品質及び環境マネジメントシステムのみへの適用に限定するのか、それとも全てのマネジメントシステムに渡って適用するのか、ということや、付属書に技術仕様を組み入れるのか、といったことです。他にも、力量の測定にはどのような有効な方法が採用されるのかといった方法論的な意見も出されました。
次回の会議は2007年6月に開催が予定されています。