セルフ・アセスメント:第三者審査員の公平性
審査を実施する際、基本的な前提条件である公平性と客観性を確実にするためにあなたはどうしていますか?審査実施グループは、良い行動慣行についての指針を開発しました。これは、審査員自身及び審査員の行動を評価する責任がある認証機関(CB) 及び認定機関(AB)に役立ちます。あなたが正しく行動しているかどうか、このセルフ・アセスメントで確認してください。
前提
第三者認証の全体的な目的は、認証に頼っている全ての関係者に信頼を与えることにあります。信頼を与えるための主な原則は、行動及び外観の両方における独立性、公平性及び力量です。
問題は、審査員の独立性及び公平性には様々な脅威があることです。審査員の公平性を確保するために、認証機関は審査員の潜在的な偏見から生じるこれらの脅威の影響を特定し、分析しなければなりません。
あなたは何点獲れますか?
第三者審査を実施する際、以下のような脅威を常に考慮していますか?
- 自己利益の脅威 — 審査員が、自らの利益で行動することに起因する脅威。
例:審査員の家族と受審組織の間に雇用関係がある場合。 - 自己見直しの脅威 — 審査員が、自分自身又はその同僚が行った仕事を見直しすることに起因する脅威。
- 親しみ(信用)の脅威 — 審査員が、受審組織と緊密な関係にあることにより影響を受けること。
例:審査員が、受審側と特別密接な又は長期にわたる個人的又は仕事上の関係を有している場合。 - 威嚇の脅威 — 審査員が、公然と又は秘密裏に受審側又はその他の利害関係者により強要されている。
例:審査員又は認証機関が受審側との意見の相違から、罷免すると脅されている場合。
その他の脅威に関する議論は、APG文書「第三者審査員の公平性と利害関係の衝突」をご参照ください。
認証機関は、下記のような、審査員の公平性に対する脅威を軽減または除去する安全策を備えているのが望ましいでしょう。また、安全策は定期的に見直し、それらが継続的に適用できることを確実にする必要があります:
- 禁止
- 制限
- 開示
- 方針
- 手順
- 慣行
- 規格
- 規制
- 制度上の取り決め
- 環境条件
あなたの所属する認証機関は何点獲れるでしょうか? (パート1)
審査が遂行されている環境において存在する審査員の偏見を確実に防止するために、認証機関は以下の安全策のうち、どれを備えておかなければならないのでしょうか?
- 認証機関及び審査員の評判に価値を置くこと。
- 組織全体を通して公平性に関する職業規格及び規制要求事項の順守を審査するための認定プログラムに従う。
- 公平性基準への適合を監督するための委員会及び/又は統治機構。
- 認証プロセス及び審査員の公平性を支えるような風土を育む。
- 審査員の行動を統制する規則、規格、及び職業上の行動規範を実施する。
- 認定機関/IAF及びその他の機関による制裁。
- 認証機関が直面している法的責任。
- 審査員による顧客へのコンサルティング行為の禁止。
あなたの所属する認証機関は何点獲れるでしょうか? (パート2)
認証機関には、マネジメントシステムの一部として以下の安全策を備えているでしょうか?
- 審査員が常に広い利益のために行動し、公平な審査を実施することを期待されているような風土を維持している。
- 全ての要員が、審査員の公平性と整合した行動を取ることを支援するような職業上の環境及び風土を維持している。
- 審査員の公平性を維持することに直接関係のある方針、手順、及び慣行。
- 職員のローテーション、内部監査、及び技術問題に関する組織内会議の要求事項のような、その他の方針、手順及び慣行。
- 要員の雇用、教育訓練、昇進などに関連する方針及び手順は、審査員の公平性及び関連する潜在的な脅威の重要性を強調したものである。(脅威に関しては上記参照。)
- 新規に採用された審査員に対する導入プログラムは、公平性の重要性が強調されている。
- 審査員の家族と認証機関の顧客との間に発生する特定の雇用関係の禁止。
- 認定機関が直ちに認定を一時停止または取り消すことができるような、情状酌量の余地のない方針。
以上のすべての項目をクリアできることが望ましいのですが、もしあなたが審査環境における潜在的な偏見について心配を抱いているならば、あなたが所属する認証機関が直面している公平性に関するリスクの程度を評価したり、再評価してみるのが良いでしょう。
審査実施グループによる文書、「 第三者審査員の公平性と利害関係の衝突」には、この続きとしてセクション5と6があります。ご興味のある方はご参照ください。
ISO 9001審査実施グループは、QMSの専門家、審査員、熟練家からなる非公式なグループで、ISO専門委員会(Technical Committee)であるTC176 品質管理と品質保証(ISO/TC 176) から生まれました。このグループは、ガイダンスや、QMS審査に関する説明を含むプレゼンテーションを数多く作成してきました。これらは、ISO 9001の審査に必須のプロセスを基礎としたアプローチを反映したものです。
この記事は、ISO 9001 審査実施グループ(APG)のウェブサイトに掲載されている同じ表題の記事'Third Party Auditor Impartiality and Conflict of Interest'を編集したもので、ISOおよびIAFのご好意により転載しています。これらの文書は現在のベストプラクティスに基づいて作成されており、IAFのガイダンスやISO TC176の解釈として正式な確認を得たものではありません。審査実施グループについて、より詳細な情報をお知りになりたい場合は、リンクをクリックしてください。
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