世界中におけるISO 9001の審査
第三者によるISO9001:2000 認証が疑問視されています。他のほとんどの規格や枠組みに照らした審査購読にも同じことが言えます。世界中の購読組織は自組織の財政面を考慮し、業界で要求されていない限りは購読を取りやめる動きがあります。購読を継続したいと望む組織の多くは、認証機関に対して価値を向上し、コストを下げるよう要求しています。
官公庁のような従来からサプライチェーンを取り仕切っているような組織も、業界に対し改善を求める「通告」を行っているという確かな証拠があります。この圧力が結果として変化‐ISO9001:2000はユーザーに大きな変化を求める規格であるにもかかわらず、この規格が発行されて以来7年間、認証機関がもたらすことができないでいた変化への原動力となっているのです。
多くの人々は、ISO9001:2000 認証を日給制のビジネスモデルによって決定される商品であると考えてきました– これは各認証機関でほとんど違いはありません。 ほとんどの機関が「人日」のアプローチを取り入れ、仕事を得るために「無駄のない」人日のレートを見積もりとして提出してきました。こうすることにより、認証機関は必要な審査日数に関する指針に忠実に従っていることを適切に実証することができるのです。むしろ、これは認証機関にとっての主要な関心事であるようにも見えます。多くのクライアントが認証費用を基準にして認証機関を比較し、人日のレートが一番低い機関を選択してきましたが、このやり方にほとんど価値はありません。
では、認証機関はどうすればこの負のスパイラルから抜け出すことができるのでしょうか?市場を活性化し、顧客に価値を提供しなければならないと考えさせられるような事実がたくさんあります:
現実世界を審査する
完全に文書化されているマネジメントシステムなどありえません。概観図、文書、記録などは現実世界ではなく、現実世界を描写した絵であるにすぎません。認証機関はこのような紙束を審査するのではなく、現場で実際に行われている人々の活動を審査しなければならないのです。過去7年間、認証機関はその審査へのアプローチを変えることはありませんでした。しかし将来においても生き残るには、このアプローチを変える必要があるのです。
ISO9001:2000への適合性と有効性の両方を審査するためには、審査員はマーケティング、事業計画、営業、戦略の変更、人的資源、ITなどを理解している必要があります。しかし、ほとんどの審査員には必要な経験がなく、低コストで商業主義の認証機関がこのような審査員を雇っているはずがありません。もっと悪いことには、認証機関は是正処置や品質マネジメントシステムについて話すとき、実際に受審組織の責任者が使っているような現実的な業界の言葉を用いずに、規格の言語を用いて話すのです。 「あなたの組織のマネジメントシステムはどのようなものですか?」というような質問は、マネジメントシステムとは本当はどのようなものであり、どのように使われているかということに対する基本的な理解が欠如していることを示しています。
リスクの側面を明確にした審査報告書を提供する
型どおりの審査報告書には、通常の場合、審査において何を見たか、所見の詳細、及び不適合が記述されています。このような報告書が本当にビジネスパフォーマンスやリスクの運営管理を行っている経営チームの心をつかむでしょうか?
審査報告書は、組織の目標(例は図1、2、3をご参照ください)に直結した戦略的なリスクを基礎とした情報を提供するようなものに変わらなければなりません。審査報告書は、経営陣が事業上の目標を達成できないというリスクを減らすために、何を主に考慮しなければならないかを理解するための支援となるようなものでなければいけません。規格の条項に基づいた不適合も重要ではありますが、これを重視する人々は限られているでしょう。
図をクリックすると拡大表示されます。 図1 - パフォーマンスの動機に対するパフォーマンス実績 |
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| 図2 – サブ条項によるリスクの特定:全体的に適合しているが、リスクはどこにあるのか? |
条項番号 |
条項の見出し |
全体的なパーセンテージスコア |
4 |
品質マネジメントシステム |
42.1 % |
5 |
経営者の責任 |
40.7 % |
6 |
資源のマネジメント |
44.0 % |
7 |
製品実現 |
44.7 % |
8 |
測定、分析及び改善 |
34.6 % |
図3 – 全体像:適合しているか?何を中心に改善するべきか?
取り組み甲斐のある改善案を提供するような審査報告書を作成する
組織が規格に適合していることを裏付けるような審査報告書は、あなたとって名誉あるものかもしれません‐しまし、それ以上の何者でもありません。規格に適合したマネジメントシステムを構築することは、長い旅路の始まりであるに過ぎず、これからさらに築いていかなければならないものへの基礎となるものです。ここでシステムの開発を止めてしまうような審査報告書は、真の改善を望んでいたり、卓越性を追及している人々にとってはほとんど価値のないものです。
審査報告書は、組織が現行のグッド/ベストプラクティスにいかに調和しているか、つまりシステムがいかに規格への適合を超えたものであるかを示すものでなければなりません。マネジメントチームが組織の競争力の強化に向けて共に取り組むという改善の機会は、この規格への適合とグッド/ベストプラクティスとのギャップにあるのです。組織が現行のベストプラクティスに向けて取り組むためには、組織が個々の規格の条項に適合しているかどうかを理解しようとすることよりも、例えばISO900:2000の8つの原則を採用する方法を選択したほうがより役に立つでしょう(図4.1及び4.2参照)。
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| 図4.1 – ISO 9001の審査 |
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図4.1及び4.2 – パフォーマンスの要因に対する結果:ここでは、要因として8つの品質の原則にその他のビジネス上の問題を追加している。
ビジネスの国際化
サプライチェーン及び国際的なビジネスは国境を越え、時間帯を越え、異なる文化を持つ組織が製品やサービスを提供するために共に働いています。このような多国籍事業はどのように審査されるのでしょうか?これまでは、チェーンの各部分を別々に審査し、その個別の結果を張り合わせるという方法がとられてきました。このようなアプローチでは、どんなに良くてもチェーンの各部分の短期的な概要を示すことができるに留まってしまいます。本当に望まれているのは、チェーンの活動全体の長期的な戦略を明確にすることです。チェーンは、各部分に固有の文化、言語、その個別の活動が全体のパフォーマンスにどう影響するのかを考慮した上で、個別の地域における活動だけでなく、一つの組織体として審査されなければなりません。従来のアプローチを用いて、審査機関はこのようなサプライチェーンを審査することができるでしょうか?
必要なのは、チェーン全体としての動機や目標を設定し、収集されたすべての証拠が組織の目標達成度を中心に集められたものであったり、経営陣が取り組めるような戦略的リスクの分析結果を提供するような、活動を基礎とした審査アプローチを採用することです。もちろん、この記事の冒頭で紹介した3つのポイントも当てはまります‐認証機関はこのような高レベルのサービスを提供するために必要なマネジメントスキルや審査アプローチを備えているでしょうか?
図5 - 国別の見解及び関与
従って、第三者認証機関が生き残るには、以下のようなことが必要となります:
- 上述の問題や、その他の問題を解決しなければならない
- 内部的な問題よりも、顧客のニーズに対処しなければならない
旧式の技術ではなく、顧客が本当に望んでいるツール及び技術を採用しなければならない。
現実に、審査業界は迅速に改革されなければなりません。さもないと、時代に遅れ、化石となってしまいます。既にそうなっていると思われる組織もたくさんあります。
もし、このような問題に取り組み、現状を変え、より価値を上げるために実際に何かを行っている審査機関を知りたいと思われる方は、ご遠慮なく我々までご連絡ください。
ut the authors:
Ian Rosam氏及びRob Peddle氏は、高度パフォーマンス組織グループのメンバーです。
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