インドでの審査にスポットライトを当てる
インドにおける審査、といえばあなたは何を想像しますか? インド品質委員会の長官であるGirdhar Gyani 氏が、インドの審査システム、審査システムの変遷、そして審査員が経験するかもしれないインドの習慣について概要を説明します。
インドにおいて審査といえば、認証=組織が幅広い支持を得るための「必要悪」であると考えられていましたが、これも徐々に変わりつつあります。当初は、審査員の発言はすべて絶対的真実であり、受審側は審査員を喜ばせるために、必ずしも是正処置とは言えないような是正活動を行うことに躍起になっていました。主な焦点は、何とかして不適合が挙がるのを阻止することにあったのです。
現在、多数の組織が認証を取得し、内部監査及び外部審査のシステムを持っています。組織内には多くの購読審査員がいます。受審組織および審査員の力量は以前より向上し、規格の良い部分を利用しようと考える組織は不適合の根本原因を除去するために多大な努力を行っています。しかし、未だに「免許証」としての認証を望み、審査プロセスをとりあえずの解決法として、形式的なものとしか考えていないような組織もあります。しかし、インドではますます多くの組織が、前者のようなアプローチのほうが、自組織にとってより良い結果を生み出すであろうことを認識するようになりました。
審査員の構成
正確な数字は不明ですが、審査員の大半は40代またはそれ以上で、男性が圧倒的に多数です。白髪が多いほど、より尊敬され、受審組織から受け入れられ易いようです!多くの審査員が技術士の資格を持っています。
認証機関の職務
インドにおける認証機関の職務は、各認証機関によって大きく異なります。基礎のしっかりした認証機関は、自らの価値及び倫理観を貫き、どのようなコンサルティング行為を行うこともありません。彼らは自らの職務に忠実なのでう‐このような認証機関に所属する審査員は、受審組織に問題や不適合解決のための答えを与えることはしません。ビジネス上の便益よりも自らの価値を優先するのがこのような認証機関です。
しかし、概して利益優先の認証機関もあります。このような認証機関は、認証をスーパーマーケットの棚に並んでいるような「商品」だと思っています!インド品質協会としては、このような種類の認証機関が減り、いずれは無くなることを望んでいます。
"受審組織が、不適合の「根本原因」は「外部審査員である」と報告したという面白い話があります"
習慣
インドは(世界の多くの国々でそうであるように)、ゲストを大いに尊重する文化ですが、審査員に対しても同様です。ほとんどの場合、審査員は丁重に扱われます。なぜなら、審査員は「アメとムチ」‐つまり「認証と不適合報告書」を手にしているからです。
審査員のいるところでは、通常受審側は謙虚に振舞い、審査員を大切に扱います。組織に付加価値を与えるような、組織から「厳しい」と思われている審査員は、長い目で見ると尊敬されていることがしばしばあります。不適合報告書を書いたときには嫌われるかもしれませんが、結局は「良薬は口に苦い」ことを受審組織は理解しているのです。
品質を重要視している組織の場合、このような明確なビジョンを持った組織の特にトップマネジメント及び管理責任者は、不適合を「捜し求めて」おり、審査員には不適合をぜひ発見して欲しいと思っています。これは良い審査経験の一例ですが、一方で全く逆のような話もあります‐管理責任者が審査員に、顧客関連の記録は全て機密情報なので、外部審査員に見せることはできないと言い、組織の手順書も同じで、見せることを拒否されたというのです!
受審組織が、不適合の「根本原因」は「外部審査員である」と報告したという面白い話があります。(願わくは、根本原因が取り除かれたのでなければ良いのですが!)
| Girdhar Gyani氏より、インドで審査を実施する際のヒント: |
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