ISO/TS 16949 2002:あれから5年
2002年に発行されたとき、この自動車産業向けの規格には、業界における審査を一歩前進させるものとして敬意が表されました。Paul Hardiman氏がそれ以来の進展についてまとめています。
自動車産業の品質マネジメント仕様、ISO/TS16949の第2版が2002年に発行されて以来、38,000を超える組織が認証を取得しています。この認証のうち、45%がアジア、29%がヨーロッパ、18%が北米で発行され、残りは南米、中東及びアフリカで発行されています。
審査員に関してはどうですか?
世界で2400名以上の審査員がTS審査を実施するための認定を受けています。認定のTS審査員になるためには、関連する自動車産業における経験を実証するなどの申請資格を満たした上で、「自動車産業の審査のためのプロセスアプローチ」に焦点を当てた3日間のトレーニングに参加しなければなりません。この後、包括的な筆記試験や応用試験/面接など、力量を検証するための評価が1日かけて行われます。
多くの受講者が効果的な審査技術の理解/応用力に欠けているため、1回で合格する審査員は全体の50%以下です。トレーニングへの参加基準のひとつに、ISO 9001の審査員として力量があること、という項目があるので、そもそも受講者はこの力量を予め備えているはずなのですが、これは憂慮すべきことです!
認定を受けた審査員には3年間の有効期限付きの認定証が交付され、その後も引き続き力量があることを検証するための再認定コースに合格しなければなりません。
国際自動車特別委員会(IATF)のトレーニング委員会は、英国のSMMTの支援を受けて、現在、次の再認定プログラムの開発活動を行っています。
このプログラムの有効性を改善するために、IATFは「継続的な専門能力開発」のアプローチへ移行することに合意しました。現在、情報ソースとトレーニング教材を審査員に提供し、オンラインによる筆記試験や応用試験を通じた審査員試験に利用するためのe-プラットフォームを開発中です。
審査員認定へのアプローチは機能しているのでしょうか?
IATF認定の認証機関は現在55を数え、これらの認証機関には認定機関による事務所の審査及び現場での立会い審査が課せられています。2007年の立会い審査では、200を超える不適合が挙げられましたが、そのほとんどは自動車産業向けのプロセスアプローチや不適合の記述が効果的に行われていない、というものでした。しかし、立会い審査の80%以上で、良い審査員のパフォーマンスが観察されました。
IATFは現在でもこのスキームの更なる改善に向けて取り組んでいますが、プロセスを基礎としたマネジメントシステムの効果的な適用及び審査は、ビジネス上の改善に著しく寄与するということがデータによって示されています。
著者について
Paul Hardiman氏はSMMT Industry ForumのGlobal Systemsのマネージャーです。同氏は、認証機関に所属している審査員向けのIATFトレーニングの認定講師で、またサプライヤー向けにも幅広いISO/TS16949トレーニングを提供しています。同氏はIATFトレーニングコミッションの現役会員でもあります。
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