60秒インタビュー: Jahangir Asadi氏

Jahangir Asadi氏はイランのIndependent Certification社 (GIC) に所属する傍ら、ペルシャ向けのISO 14000規格を開発するための委員会の議長を務めています。Asadi氏は1997年から環境マネジメントシステム(EMS)実施の専門家として活躍し、またコンピュータープログラミングの分野でも7年の経験があります。

 

現在、Asadi氏はマネジメントシステムの構築及び審査に携帯電話を使用するという新たな手法を開発しています。同氏の論説、「マネジメントシステムの構築及び審査における携帯電話の適用」は世界中で発行されています。

マネジメントシステムの構築及び審査に携帯電話を使用しようと考えた動機は?

私自身の、常に革新を求める姿勢からだと思います。毎晩、眠る時にいつも新しいアイディアを考えている自分に気付きます。妻が結婚記念日に携帯電話を贈ってくれたのがこの素晴らしいアイディアのきっかけでした。そのときから、携帯電話をマネジメントシステムのツールとして利用できないかと考え始めたのですが、コンピュータープログラマーとしての経験がこのプロジェクトを開発するうえで大きな助けとなりました。また、そのときパイロット企業が2社あったのですが、そのうち1社の副社長を務めていたことも、このプロジェクトを実行する上での巡り合わせだったと言えます。

EMS実施の専門家として、携帯電話を使用した場合に特別な利点があるとお考えですか?

はい。インフォの読者の皆様はISO 14001に緊急事態への準備及び対応という条項があるのをご存じでしょう。我々のパイロットプロジェクトでは、緊急事態の際、従業員にSMSを送るというプロセスを付け加えました。これは大変うまく機能しました。というのは、出版会社のホールで本当に火事が発生した際、非常に迅速に火事に対応できたからです。

これまで、どのようにアイディアを発展させてきたのですか?

ソフトウェアが完成し、様々な携帯電話を使い、英語、ドイツ語、ペルシャ(ファルシ)語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ロシア語などの様々な言語で試験を行った後、携帯電話のみを用いて規格の要求事項を満たすという目的で、2つの企業において導入試験を行いました。プロジェクトの開発は大変骨の折れる仕事でした。ここ数カ月はこれまでにないほど忙しく働きましたよ!

パイロットプロジェクトはどこで実施されたのですか?

Kashti Nooh出版協会とPars Shokouhトレーニングセンターです。互いに全く性格の異なる組織で、どちらもテヘランにあります。各パイロットプロジェクトには5カ月以上の時間が費やされました。文書を携帯電話に移行する作業に時間がかかったからです。従業員の中には初めて携帯電話を使う人々もいて、苦労していましたが、1週間もすれば皆ラップトップパソコンや紙媒体を使用するよりも良いと感じるようになり、結果的にプロジェクトは大成功でした。

どのようにすれば不便なく携帯電話で文書を閲覧することができるのですか?

コンピューターと同じフォーマットでファイルを取り扱うことができるので、とても簡単です。ズーム機能とハイパーリンクがとてもうまく機能し、強力な検索エンジンにより、ユーザーは簡単に適切な文書や帳票を見つけることができます。

コンピューターやラップトップでなく携帯電話を使うことの主な利点と欠点は?

紙の文書やラップトップの代わりに携帯電話を用いることには多くの利点があります。携帯電話を使うことにより、文書はずっと持ち運びしやすくなり、文書へのアクセスにかかる時間も少なくてすみます。主な欠点が2つあります。1つは、古い機種の中にはスクリーンがとても小さくて文書が読みづらいものがあります。しかしこれはズーム機能を使うことで簡単に解決することができます。もう一つの欠点は、携帯電話はフライト中、電源を切らなければならないということです。

携帯電話を使うほうが環境にやさしいのでしょうか?

紙やラップトップでなく携帯電話を使うことで、エネルギー及び紙の使用を大幅に削減することができます。この新アイディアは、エネルギーの使用を世界的に削減することによって、子供たちが良い生活を送るための手助けになると信じています。私は、我々の地球を守るという人間としての責任を果たすため、最善を尽くしてきましたし、そのためにはこのプロジェクトが大いに役立つと信じています。

携帯電話の新技術の発達はプロジェクトに役立つとお考えですか?

もちろんです。例えば、携帯電話の画面を壁に映し出すことがでるような新技術が2009年には実現するでしょう。これにより、ブルートゥースを使う必要が無くなります。また、メモリや容量が急速に改善されるので、よりスピーディに作業を進めることができるようになります。近い将来、マネジメントシステムで紙やラップトップを使う人など誰もいなくなるでしょう。現在、10億以上の人々が携帯電話を使っています。ISOがこのような重要な機器をマネジメントシステム規格で取り扱っていないというのは非常に驚くべきことです。

ISOなどの組織からの支援はありますか?

このアイディアを実行した最初の人間として、私はISO規格を携帯電話で読めるようにしました。私はこれをISOのマーケティング部門に送りましたが、現在ISOではこのパッケージの試験が行われています。もしISOの支援が得られれば、私は早急に、完全に電子化されたフォーマットでISOマネジメントシステムにアクセスできるようにしたいと考えています。

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