PAS 2050を用いた
二酸化炭素量の算出
UKASがPAS 2050認証の試用を英国で開始したことを受け、がカーボンフットプリント用商品およびサービスについて詳しく調査を行っています。
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組織の環境への影響を理由の中心として、規格の発行数が増加しています。 2008年10月、BSIは、企業が自社の製品やサービスのカーボンフットプリントを評価する際のサポートとなるPAS 2050を発行し、規格のラインナップとして加えました。 PAS 2050はオンラインにて無料で入手でき、現在世界80カ国以上でダウンロードされています。したがって、このような規格へのニーズが国際的に確認されているのです。 |
カーボントラストや英国政府のパートナーシップのもとに開発されたこのPAS 2050は、組織が製品に関連する温室ガス排出を、その全体的なライフサイクルを通じて評価することができるような一貫した方法論を確立するための最初の規格です。
カーボントラストのカーボンフットプリント部門のゼネラルマネージャーであるEuan Murray氏は、企業がいかにこのような仕様規格に対する需要を喚起したかを語っています。「我々がPAS 2050の開発に取り組み始めたのは、共に事業に関わっていた企業が、自らのサプライチェーン全体の排出量、そして最終的には自社製品の二酸化炭素排出量を把握したいと望んだからなのです。」
排出量を評価する
PAS 2050の目的は、企業が製品やサービスのライフサイクルのすべての段階における温室ガスの排出について、より深く認識することです。これにより、組織はどの部分が改善可能なのかを特定することができるのです。
BSIの持続可能性部門のセクター・コンテントマネジャーであるMaria Varbeva-Daley氏は、次のように述べています。「PAS 2050は、製品がどこから来て、どのような影響を与えるかといったような自社製品のライフサイクルを企業が理解するための一助となるでしょう。また、組織が単なる直接の業務に関わる温室ガス排出の運営管理を超えて、製品およびサービスのサプライチェーン全体における削減の機会を考察するための一助ともなるでしょう。
Varbeva-Daley氏が述べているように、この規格はできる限り広い範囲で利用されることを目的としています。「本規格は、すべての規模およびすべてのセクターの組織が利用できる文書です。既に、非常に長く複雑な国際的サプライチェーンにおいて、また、たくさんの様々な製品を作り出す過程において、数多くの企業がこの規格を利用しています。」
顧客からの信頼
PAS 2050の最も重要な側面の1つは、組織が公言する炭素排出量について、消費者およびサプライチェーンのメンバーからの信頼が劇的に向上することです。規格は独立しているので、直接比較することが可能です。
造園会社であるMarshalls社はPAS 2050のユーザーですが、同社のグループマーケティングディレクターであるChris Harrop氏は次のように述べています。「PAS 2050の最も大きな便益は、標準化、そして同じ基準で正しく比較できることです。一貫した考え方をもっていないにも関わらず、自分のカーボンフットプリント算定手順を押し付ける人々が非常に多く、消費者は混乱して興味を失っています。」
炭素排出量の算定プロセスにおいて、消費者の存在は非常に重要です。なぜなら、彼らは変革への原動力の一部だからです。気候変動は常に政府の議題のトップに挙がり、社会が環境に与える影響はいつもニュースになっています。カーボントラストのEuan Murray氏は、これがPAS 2050開発のもう1つの動機になったことを認めています。「我々が試用を実施したとき、消費者は明らかに、自分たちが購入した製品のカーボンフットプリント、そして企業が炭素排出に対し、どのような取り組みを行っているのかということに興味を深めたことは明らかです。」
二酸化炭素算定の認証
英国の認定機関であるUKASは、PAS 2050および評価結果の報告に関するグッドプラクティスの規範について、現在5つの認証機関と共に認定および認証活動の試用を実施しています。UKASのスポークスマンは、動向について次のように説明しています。「フィードバックによると、PAS 2050単独での認証も必要ではありますが、中には自社の製品もこの規範の下で認証されることを望んでいる企業もあります。」
長期的には、PAS 2050はいずれ製品のカーボンフットプリントのための規格であるISO 14067に取って代わるものとなる可能性があります。しかし、現在は開発の初期段階です。LRQAの炭素排出量および製品表示部門のプロジェクトリーダーであるPaul Smith氏は、次のように説明しています。「PAS 2050は良いツールですが、完全なものではありません。普遍的に受け入れられてはおらず、代わりとなるものが既に日本やドイツのような国々で開発されています。PAS 2050はISO 14067の元となった文書であり、この国際規格が発行されたならば、軍配は14067のほうにあがるでしょう。」
ISO 14067の発行は2011年に予定されており、この規格は温室ガス排出量の評価と結果についてのコミュニケーションの両方をカバーする予定です。ISO 14067の詳細は未だ明確になっていませんが、組織および消費者が製品の炭素排出について認識する必要性が、ますます重要になりつつあります。ISO 14067開発ワーキンググループの議長であるKlaus Radunksy氏は、これについて次のように述べています。「我々の経済から二酸化炭素を削減できるかどうかは、個人の意思にかかっています。消費者がたくさんの燃料を必要とする車を欲しいと思うならば、我々は二酸化炭素削減を達成することはできないでしょう。二酸化炭素を全く排出しない車を欲しいと思うならば、この目標は問題なく達成できるのです。」

