2010年、審査業界を待ち受けているのは?

2010年はIRCAや世界中のマネジメントシステム審査員にとって、必ずや興味深い年となるでしょう。というのも、来年は審査員としての職業に大きな影響を与えるような規格が数多く開発されるからです。

第三者審査における審査力量を規定する新規格、ISO 17021-2が2006年11月から開発されています。正式に確認されたわけではありませんが、この規格は2010年に発行されると見られています。規格の目的は、認定を受けた認証機関が審査プロセスを通じて実証しなければならない力量を規定することであり、規格では審査員の職務についても言及されています。

17021-2規格は、2008年から認証機関が取り組んでいるISO 17021-1に続くものです。ISO 17021に対しては、この規格への痛みを伴う認定の移行があった後、何が審査員の力量を構成するのかをめぐって、認証機関と認定機関がずっと対立しているという状況にあり、現在も反発が続いているというのは有名な話です。IRCAは認証機関、認定機関およびその他の業界の関連機関とともに、ISO 17021-1に規定されている技術分野における審査員の力量に関わるいくつかの問題を解決すべく、取り組んでいます。

一方、ISOではISO 19011の改訂版の開発が続いています。この規格は品質および環境マネジメントシステム審査のためのガイドラインを提供するものです。次回の開発会議は2010年3月にメキシコのグアダラハラで予定されており、リスクを基礎とした審査、審査方法、17021規格とのインターフェース、審査員の個人的特質(特に力量および公平性)といった重要な分野について話し合われます。

審査員が注目すべきもうひとつの重要な規格はISO 26000です。これは企業の社会的責任(CSR)についての初の国際規格です。現在、国際規格草案(DIS)の段階で、2010年後半に国際規格として発行される予定です。組織はISO 26000への認証を取得することはできませんが、規格はCSRの原則を審査可能な既存のマネジメントシステムに統合するためのガイダンスを提供しています。恐らく、この規格は持続可能性保証の実践者たちやその他CSRに関わる人々の関心を集めるでしょう。本規格は2010年2月14日までにコメント用として入手可能となります。より詳細な情報は、ISOのウェブサイトで閲覧できます。