60秒インタビュー:

BCI(事業継続協会)

BCI(事業継続協会)の国際技術ディレクターであるLyndon Bird氏が、BCIのグローバルな活動展開と事業継続の重要性について議論します。


BCI設立の時期と経緯は?

BCIは、英国の事業継続マネジメント専門家のグループとその他数名の米国とオーストラリアの仲間たちにより、1994年に設立されました。当時は事業継続はあまりよく知られていない分野だったので、BCIは事業継続を促進し、この分野と専門家たちへの信頼を確立するためのNPOとして設立されました。

1994年以来、協会は88カ国に5,000名の会員を擁するまでに成長しました。事業継続への関心は急速に高まっており、この3年で会員数は2倍になりました。会員数増加のほとんどは、英国外におけるものです。

英国外を拠点とした活動も行っているのですか?

はい。正式な支部が英国、オーストラリア、日本、カナダ、スイス、シンガポール、スカンジナビアにあり、まもなくインド、南アメリカにも設置される予定です。また、世界中の約30カ国に代表者がいます。

BCIの会員にはどのような人がいますか?

フルタイムで事業継続マネジメントに携わっている人であれば、誰でも会員になれます。会員の内訳で最も多いのは、事業継続マネジメントの実務に就いている人々ですが、その他にもコンサルタント、トレーナー、研究者、審査員など、事業継続分野における有資格者の人々もいらっしゃいます。業界別で言えば、40%が金融分野に携わっていますが、この数年で民間セクターからの会員も随分増えました。

会員になると、事業継続専門家としての認知度を上げることができます。というのは、会員になるためにはフルタイムでの事業継続に関する実務経験が最低1年間必要で、正会員は3年の経験が必要です。また、会員は入会試験に合格しなければなりません。また、協会では事業継続に関心はあるが、専門的な活動は行っていない人々のために、賛助会員制度も設けています。

事業継続への関心が高まっているのはなぜだとお考えですか?

近年、人々の関心を事業継続へと深く引き付ける様々な出来事が起こっています。英国では、IRAの攻撃により、人々は危険や緊急事態への対処についてより真剣に考えるようになりました。一方、米国ではIT産業がまさに商業的推進力となっています。その他オーストラリアのような国では、国のインフラをサポートするためのコーポレートガバナンス要求事項が重要な推進力となっています。

また、英国の市民有事法のような規制や気候変動や伝染病といった人々の関心を集めている事象もさらなるプレッシャーとなっています。すべてのこのような要因により、組織は事業継続をより正式な方法で実施する必要性に駆られているのです。

BS 25999の現在の影響は?

BS 25999は組織に対し、事業継続は単に一般的で常識的な事柄であるだけではないことを強調しています。規格は従うべき標準的なビジネスプロセスを提供し、相互に結びついた世界中の組織が、共に協働する相手への信頼感を持つ必要があることを説いています。

BS 25999のパート1は、組織が事業継続マネジメントの意味、そして合理的な国際レベルの事業継続に適合するために何をしなければならないのかを理解するために参照できる行動規範です。これは有用な規格です。なぜなら、人々に組織の事業継続計画について尋ねたとしても、ほとんどの人がその質問の意味を理解していないからです。主題を体系化することで、皆が同じことばを使うことができることも標準化の利点のひとつです。

国際規格はあるのですか?

現在、ISO 22301が開発中であり、2010年の終わりには利用可能となる予定です。この規格は事業継続というよりも運営継続に分類されますが、分野は同じです。オーストラリアおよび米国規格を参照している点もあるようですが、このISO規格の75%から80%はBS 25999と同じであるといえるでしょう。

米国にも新規格開発の大きなイニシアチブがありますが、それは国土安全保障省によって承認されるようです。現在の米国規格であるNSBA 16000は事業継続には不向きであると多くの人が考えています。英国規格協会(BSI)は、現在ASIS(American Society for Industrial Security)と協働で新規格を開発しています。ISO 22301を使用していないグローバル企業は、その多くが恐らくこの米国規格またはBS 25999の影響を受けることになるでしょう。

事業継続の将来の見通しは?

このところ我々が目にしている推進力は、これからますます重要になってくるでしょう。新たな規制やパンデミックやテロ攻撃などの脅威への曝露により、組織は特定の資源を用いずに対処する方法を考えるようになりました。

また金融危機により、特に金融業界において、規制への要求が高まっています。このような規制上の変更は、組織が財務的安定を保証できなければならず、また財務的安定には運営継続が必要であることを暗に示しているのです。

最後に、事業継続マネジメントをサプライチェーン全体に網羅することがまさに必要であることが広く受け入れられるようになってきています。

詳細は、BCIのウェブサイトをご参照ください。

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