60秒インタビュー:

国際標準化機構(ISO)

ISO事務総長のRob Steele氏が最新のISO調査で明らかになった結果(ISO 9001認証件数の減少)及び2010年度のISOの計画について議論します。

 


ISOにとって2008年度調査で最も重要だった結果は?

調査ではISOのマネジメントシステム規格のグローバルな関連性を確認しており、約176の組織により実施されています。最近利用率が上昇しているマネジメントシステム規格は食品安全のISO 22000と情報セキュリティのISO/IEC 27001であり、マーケットが必要とする規格を開発することによってISOが継続的に新たな要求に効果的に対応していることを示しています。

2006年以降、調査ではISO 9001認証の伸びが16%からわずか3%に低下していることが明らかになっています。この成長の低下の背後には何があるとお考えですか?

成長率は低下していますが、ISO 9001認証には依然として価値が置かれていることを強調しておきます。ISO 9001はビジネスを促進することが証明されており、22年前に初めて9001規格が発行されて以来、これを熱狂的に受け入れてきたマーケットにおいてさえ、規格は未だに根強く支持されています。最新の調査では、英国及びドイツの2つのマーケットにおいて9001認証が急増していることが明らかになりました。

これを踏まえると、成長率の低下はISO 9001に基づいたセクター規格や特定の課題に特化した規格が継続的に開発され、使用されており、また複数のサイトでバラバラに取得した認証を1つにまとめ、1つの認証で複数のサイトをカバーする方向に動いている組織が増えているために、必要とされる認証数が減少しているからだと考えます。

ISO 9001を基礎としたセクター規格がこれからも発行される予定なのですか?

明確な市場ニーズがあるところに対しては、多くの規格を開発、または考慮しています。例えば、現在はエネルギーマネジメント規格、ISO 50001を開発中です。また、イベントの持続可能性マネジメント、アセットマネジメント、一般的セキュリティマネジメント、組織継続マネジメントの規格開発のための提案や承認活動を行っています。

食品安全規格ISO 22000への認証が急成長した要因は何であるとお考えですか?

ISO 22000は以下の3つの重要な要因を含んでいるため、大きな支持を得ていいます。

  • 規格は危害分析及びCCPアプローチを包括している
  • これまでに実証されてきた計画、実施、管理、改善のISOマネジメントシステ  ムアプローチを食品安全パフォーマンスにも適用している
  • 農場から人の口に入るまでのフードチェーン全体に渡る組織に適用される

グローバル食品安全イニシアチブ(GFSI)が最近、食品安全システム認証スキームFSSC 22000を受け入れたことは、ISO 22000に基づいたこのようなプライベートスキームや前提条件プログラムの適用、そしてISO/CASCO規格が世界の食品安全を改善するためのアプローチとして受け入れられていることを示す兆しだと思います。

情報セキュリティマネジメントシステム規格について、さらにISOが計画していることがあれば教えてください。

ISO/IEC 27001に加え、行動規範規格であるISO/IEC 27002が既に発行されています。また、ファミリー規格は以下のような規格の発行をもって完結します。

  • ISO/IEC 27013‐ISO/IEC 27001とISO/IEC 20000(サービスマネジメント)を統合して実施するための指針
  • ISO/IEC 27015‐財務及び保険セクターでISMSを適用するための要求事項ガイドライン
  • ISO/IEC 27014‐情報セキュリティガバナンスの枠組みの指針
  • ISO/IEC 27007及びISO/IEC 27008‐ISMS審査及び審査員の管理のための2つの指針規格

世界規格デー2009は規格を通じて気候変動に対抗するために設定されました。調査結果はこれが功を奏したことを示しているとお考えですか?

調査は2008年に行われたのですが、私は答えはイエスであると断言します。組織のより効率的、効果的な運用を手助けすることで、ISOのマネジメントシステム規格は持続可能な開発に貢献していると思います。特に、ISO 14001は組織が環境パフォーマンスを改善するための枠組みを提供しています。2008年にISO 14001認証が22%増加したこと、そしてこの規格が155カ国で実施されていることに是非言及させてください。

2010年、ISOは何に焦点を当てて取り組む予定ですか?マネジメントシステム審査員は何の開発について認識すべきですか?

ISOシステムの一部であることは非常に刺激的なことです。なぜなら、我々が行っていることが世界に積極的な変化をもたらすからです。企業、政府、そしてより広範囲の国際コミュニティが、ほんの数例を挙げれば、持続可能性、開発、安全衛生、監視などの問題に取り組むための実践的なツールの開発をISOにますます求めるようになっています。このような期待に効果的に応えるために、2010年、我々は次の5年に向けての戦略的な目標を完成したいと思っています。

認証の将来についてはどのようにお考えですか?

ISO自体が認証活動を行っているわけではないということを前提に、我々は認証の問題については中立な立場を貫きたいと思います。しかし、あらゆるISO規格の実施について、規格を開発した専門委員会の意図に合うような形で促進するという役割を我々ISOが担っているのだ、と強く信じています。「怪しげな」認証は規格に携わる全ての人々、また適合性審査業界全ての人々に悪い影響を与えます。従って、業界の全ての人々が認証のパフォーマンスと品質を向上するための役割を担っているのです。

国際標準化に関するより詳しい情報については、 www.iso.org.にアクセスして下さい。 ISOの2008度調査の主な結果は、 ISOの websiteで無料で閲覧できます。

 

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