ISO 17021を超える?
が認証業界の運営のあり方について変革を求めています

マネジメントシステム認証業界は、現在ISO 17021:2011への移行に注力しています。認定機関は現在、最新版規格に照らした認証機関の最初の審査を完了しようとしています。認証機関は間もなく、特に専門的力量の分野について何を、どの程度求められていたのかを知ることになるでしょう(ISO 17021:2011に関するIRCAのブリーフィングノートを参照)。ISO 17021の2006年版でも2011年版でも繰り返されているのは、認証機関への要求事項及びガイダンスを単一の一般的な文書に統合し(これは認証業界にとって良いことです)、変化及び技術を抱合し(これは皆にとって良いことです)、パフォーマンスの原則に焦点を当てることです(これも皆にとって良いことです)。
2006年版では、52のIAF認定機関メンバーのうち、19機関が68の認証機関から認定を剥奪または保留しました。これは、IAFがより厳しい規格を開発しただけでなく、それを実施したことを意味しており、この点において2011年版ではどのようになるかについては非常に興味深いところです。生き残る認証機関(恐らく大規模な認証機関やより専門性の高い認証機関でしょう)は市場シェアが多少高まるという便益を受けるでしょう。しかし、最終的にはどうなるでしょうか?もしこのような変革の目的が第三者認証の信頼性向上にあるとすれば、どのように成功度を測定するのでしょうか?恐らく、この移行プロセスの結果、どのくらいの認証機関が認定を失うかということのほうにより関心が向けられると思われます。
このような疑問について考えるに当たり、未だに世界中の認証業界の主要な収入源であるISO 9001がグローバルなサプライチェーンを促進するために確立され、認証を受けたサプライヤーは一貫して顧客に顧客が望むものを提供できるという高い信頼性を提供していることを思い出すと良いでしょう。国の認定機関に対して第三者認証システムの管理を「取りまとめ」ようとしても、解釈、力量のレベル、ビジネス文化がそれぞれ異なっているため、認証業界がこれを実行することは難しいことが証明されました。結果として、世界中のサプライチェーンにおける供給者が望まれているものを提供するためのシステムを備えているという保証を与えるに当たり、顧客はもはやISO 9001に頼ることはできないと考えるようになります。「認証は時間の無駄である」という認証を受けた組織やその顧客からの絶え間ない嘆きに生の数値データを用いて、または単により良い規格や認定をもってしても効果的に反論することは難しいでしょう(「認証取得組織は間違いなく100万件は存在するでしょうから)。さらに、我々はビジネスマネジメントシステムの便益やシステム認証の信頼性を測定し、そしてこれを促進するために、我々のパフォーマンスが満足のいかないレベルである場合には、改善計画は言うまでもなく、認証業界全体の一致団結したコミュニケーション戦略を模索していく必要があるのです。
過去10年間、多くの独立した認証機関が、単に「認証書を発行する」という契約上の要求事項ではなく、契約条件にビジネスマネジメントシステム及び認証に信頼、リスク、改善といった文言を記述することにより、「付加価値」に注力してきました。しかし、経営層や企業団体の課題に確実に対応するためには、個々の組織の一方的なイニシアチブ以上のものが求められるでしょう。我々は、認証業界全体がユーザーの懸念に一貫して直接話しかけるような振る舞い及びコミュニケーションの方法に転換していかなければなりません。ISO 17021を実施するに当たり、世界中の同種の産業資源をこのような対外的イニシアチブに投入することがスタートとなるでしょう。これを行わなければ、そうしたいと思っている、または準備ができている、そして(場合によっては)既に実行している多くの競合他社が存在しているのです。
著者について
Vince Desmond はIRCAの副ディレクターです。


