London Security plc グループは、2002年そのヨーロッパ中の事業所での ISO 14001 の認証取得に取り組むことを決定しました。グループは主として UK およびヨーロッパ全域で消火装置、消火サービスの提供に携わっています。 UK の6つの子会社では携帯消火器、ホース巻システム、火災報知器、火災探知機そして安全表示を製造、販売しています。 またこれらの製品へのサービスサポートや安全トレーニングも提供しています。グループ内の主要製造会社は、イギリスのウェスト・ヨークシャーに拠点をおき、グループのその他の会社は主にサービスサポートの会社です。
ISO 14001 の認証を目指す第一の理由は、まずグループのオーナーたちが環境問題をビジネスの最重要事項であると考えたからでした。第二に競合に対し優位を獲得するためで、特に地方官公庁からの受注をにらんでの事でした。現在 UK のほとんどの地方当局は ISO 14001 に基づく EMS 、あるいは EMAS による登録を持っているか、または構築中です。供給者の環境の資格証明のための審査はこれら当局にとっては鍵となる事項であり、このようなわけで London Security はすでに環境の高潔性に関して数え切れない質問表を受けていました。 ISO 14001 の認証は London Security をこの業者選定プロセスで競合をしのいでたたせるであろうと思われました。
メインの製造工場における最初の EMS の構築は、ヨークシャーとハンバーサイド (Yorkshire and Humberside . ) の技術士雇用連合組合会( Engineering Employers Federation )によって行われました。その後、 London Security には人的資源がなかったため、 EHS Projects Ltd の環境専門家が、全サイトで EMS の運用を構築、支援、調整するために外部からの専門知識を投入しました。 EHS Projects の地方当局との業務経験は、当局が懸念する重要な問題 -例えば輸送-を確実にするのにも役立ち、マネジメントシステムの中で取り扱われました。
全サイトに適用するテンプレート(雛形)を作成するという考え方は最初から同意されました。主要なサイトで段階1が実施されると、それは他のサイトで見られるほとんどの活動、製品、サービスが効果的に処理されることとなりました。洗い出された環境側面のリストは他で適用するのにも十分に包括的でありました。
ついで段階2ではシステムの適用範囲を広げ、他のサイトでの異なる条件や問題が反映させられました。システムは個々の事業所の性質を反映してカスタマイズされなければなりませんでしたが、その一方ではグループ全体に適用可能なグローバルな EMS でもあり続けました。
したがって段階方式は以下のように展開されました:
ハロンガスを消火器に使用することは、モントリオール議定書 ( オゾン層破壊製品の供給と使用を禁止する ) の影響によって、2004年からほとんどの組織で禁止されました。会社は、廃棄物処理の許可証をもたないため、廃棄物の収集、輸送、保管に関係した潜在的な問題をかかえたまま、なおもサイトにてハロンガス消化器を大量に収集していました。
会社には期限内に実行可能なハロンガスの使用方法を見つけることがプレッシャーとして加わりましたが、幸いにも期限内に認められた使用のための契約を結ぶことができました。航空機のアプリケーション ( 禁止要求事項の数少ない免除の一つ ) を供給するクライアントがすべてのハロンガスのサプライを利用することになったのです。
もう一つの問題は、 London Security の メインサイトが1950年代の防火設計であったことです。そこにはアスベストが敷き詰められていましたので、審査前にサイトの広範な部分を取り壊す必要がありました。そのため効果的な契約業者評価プロセスの実施がかぎとなりました。ともかく工事が許可される前に環境的な資格証明が模索され、審査され妥当性が確認されました。広範なサイト調査と長期的な浄化計画が要求されました。このためマネジメントプログラムに、通常多くの会社で運用される12ヶ月プログラムを由に超える時間がかかりました。
認証への最大のチャレンジは、 London Security の製品を正しく使用し、サイトでの環境問題につながりかねない非管理的なイベントを防ぐことでした。これは組織に間接的な環境影響の可能性を示すもの( ISO 14001 の条項 4.3.1 参照)で、クライアントのサイトでの汚染の予防に関連しているものでした。これによるメリットまたは重要性を定量化させることは不可能でしたが、審査ではもし防火策が十分でない場合、影響をこうむる可能性のあるさまざまな種類の代表的なクライアントサイトが考慮されました。
マネジメントシステムでは製品の製造、販売、付帯サービス的な配慮を網羅する必要があり、システムの適用範囲は二つの異なるマネジメント体制のもとに管理されたオンサイトとオフサイトの両方をカバーするのに十分広くなければなりませんでした。結果としてシステムでは全てのオペレーションに関わる、一連のマネジメント責任を明確にする必要があったと同時に、通常のサイトベースでの手順または環境通知等が規定されなければなりませんでした。加えて販売および付帯サービスに関する環境ハンドブックも作成されました。
段階1で作成されたシステムは、詳細な調整を加えることによって確実にそれぞれのサイトで書かれた通り手順を運用できるようにしなければなりませんでした。例えば、特定のロケーション、部門、役職用の参照文書は、すべてのサイトで使用できるように、より汎用的なものに改訂されました。各サイトでどんな側面が適用されるかを特定したり、段階1のテンプレートから作成された手順書によって網羅されていない問題がないかどうかを特定する作業が実施されました。
全サイトが今では共通の EMS 内で運用されることによって問題のより良い管理を実証することができました。それにより環境リスクの負担も低減されました。同時に各サイトにはある程度の自主性も与えられ、環境問題に対する個別のターゲットや責任を設定できることとされました。
トレーニングは全サイトでの大きな問題で、環境問題が効果的に取り扱われることを確実にするために特定のトレーニングがその特定の仕事に関連する環境リスクを焦点として全従業員になされました。会社は、独自の環境手順書からの情報を使って、マネジメント、作業現場員、営業 / サービス員へのトレーニングコースを作成しました。それから環境問題の認識が監査によって評価されました。主に困難であった点は、各機能及びサイトに適切なトレーニングを設計することでした。フィードバックと監査所見を合体させ、それにより組織はさまざまな役割担当にフィットしたコースをあつらえることができました。
筆者について
EHS Projects Ltd Operations Director Andrew Taylor は、 EHS Projects
Ltd のオペレーション・ディレクターです。 理学の学士および修士課程を修了し、 IEMA の登録メンバーです。 BSc. MSc.
Andrew は長年にわたる国内有数の建築材メーカーでのオペレーションおよび工場管理経験をつみ、その後 EHS Projects Ltd.
の創立者の一人となるまで産業アドバイザーとして EEF に勤務しました。
EHS Projects について
EHS Projects Ltd は2002年に設立され、設立以来、専門的なアドバイスの提供のみにとどまらず、組織のマネジメントチームに大規模な工事のコーディネートとマネジメント、改善のトレーニングや、ともに作業をすること通じてクライアントに包括的なサービス提供を計画しました。
EHS の専門家はすべてそれぞれの産業分野での、通常上級マネジメントの任務での広範な経験を有しています。
EHS はマネジメントシステムの弱点である伝統的な領域である、環境、安全衛生、品質、現場での工事に重点を置いています。ご利用可能なサービスおよびサポート、ケーススタディについての更なる情報が必要な場合には次にアクセスください。
“ www.ehsprojects.co.uk