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学ぶために学ぶ

ダイナミックな環境における加速学習( Accelerated learning 、 AL )は、参加者が情報を保有し、ある問題にぬきんでる能力を高めることができます。 Jeff Monk はトレーニングを楽しくし、その利点について以下のように述べます。

5日間の主任審査員のコース中のある日の昼食後、私たちはコインを投げて、だれが graveyard session(悪夢のセッション) をやるという不運を引き当てるか試したものです。そのセッションが予定されているなら、私たちは「大物」、すなわち ISO 9001 の第7章を頼りにすることでしょう。何枚ものパワーポイントを使い、基準について説明したことでしょうが、こちらは喉がかれ、聴衆は昏睡状態になっていたことと思います。

そして約1年前、私たちは IRCA からアプローチを加速学習( AL )に変えなくてはならないと指示されました。グーグル(Google)で検索すると、 AL については多くの情報が、主に米国のウェブサイトにあることがわかりました。多重知性、左脳、右脳、そして前進学習に関する記事がありましたが、私たちはよくわからないながらも、 AL が5つの原則に基づいていることを知りました。すなわち、学習者が全面的に関わることで学習効果が高まるということ、学習とは情報を受身で受け取ってそれを保有することではなく、知を積極的に作っていくことだということ、学習者間の協力は学習を大きく高めるということ、行動中心の学習イベントはしばしばプレゼンテーション中心の学習よりも優れている、というものです。

私はこれまで IRCA でトレーニングを行ってきており、それ以前は 20 年間 RBA の主任審査員のコースを担当し、従来の伝統的方法を使うことには慣れています。しかし、私は AL をトレーニングコースにどのように導入できるか、またこれによって形式的なプレゼンテーションを減らし、生徒の関与を増やすことができるかのかどうかについて調べ始めるようにと勧められました。

IRCA のワークショップから車を運転して戻っているとき、あるメッセージが何度も繰り返し私に語りかけました。「あなたは忘れたと言ってますが、実際には覚えていることを示しましょう。やってご覧なさい、わかっているはずです」。何年も前のこと、私たちはコースの中の審査の部で「する」ということを導入しました。私たちが決してしなかったことは、プレゼンテーション以外の何らかのやり方で ISO 9000 を教えるという問題に取り組むことでした。

全身学習

AL での学習は、全身、心、感覚、受容体を一緒に働かせることです。通常のテーブルについて自己紹介をする代わりに、今では緊張をほぐすようなやり方で始めます。各参加者は仲間や講師についてわかったことを書くようにと簡単なアンケート用紙を渡されます。これをやるときには、あらゆる社会的なセンサーやレセプターが働いており、コースを通じて同じモードの探査を続けることになるのです。

私たちは皆、他の方法の場合よりも、仲間と相互に関わることでより多くのことを学びます。社会的交流や協力により知識の獲得が早くなります。私たちは、コース、とくに基準や品質管理に関するコースについて、参加者の間で知識や経験を得る前にまず多様性を獲得します。そして注意深いグループ選択と交流によって、これを積極的に用います。実際、私たちは学習コミュニティを作るように生徒たちを励まします。

最良の学習は、作業をすること、そして建設的フィードバックを得ることでなされ、 AL によって、あなたは審査することにより審査の方法を学ぶのです。しかし、フィードバックと反省を伴う課題に全面的に集中するための時間も必要です。私たちはセッションの後で講師主導のフィードバックを行ったものでした。生徒は真面目に私たちの話を聞き、コメントを受け入れました。 AL では、私たちは後ろに下がって生徒に自分たちのパフォーマンスを分析させ、次には何をもっとうまくやるようにするかグループで決めさせました。しかし、私たちは確実に次があるようにします。もう一度集中してやることが学習には必要なのです。

学習経験がストレスに満ちたつらいものであるとき、習得は妨げられ、人はリラックスした環境で最も良く学ぶのだということはよく知られています。しかし、伝統的に、コースのリーダーは皆を励まし、時間を守って IRCA の規則に厳密に従うよう、とくに 40 時間というコースの最低期間を守るようにしたものです。 AL では、これは矛盾となります。否定的な経験は学習を妨げ、肯定的な経験は学習を早めます。この二つをどうやってひとつにしたらいいのでしょうか。解決法は生徒から与えられます。

従来の教授法では、生徒は脳が飽和状態になり、容易に退屈してしまいます。休憩時に生徒は携帯電話を使って会社での出来事を確認します。 AL によるもっとリラックスした楽しい状況下では、生徒たちは休憩を忘れて作業を続けることさえあります。

学習環境

人が学ぶ環境は重要です。個人主義に重点を置く西洋では、人と相互に切り離された学習環境を作り出しました。従来の U 型のテーブルの前に座っている参加者にとって、前にいる講師と両サイド以外の生徒と交流する機会はほとんどありません。 AL では、テーブルはそのような形ではなく、ひとつのテーブルに多くて 4 人が座る形で部屋中あちこちにテーブルが置かれています。学習者間、グループ間の協力により、学習プロセスは加速され、私たちはグループの人たちにあちこち歩き回ってお互いの作業を眺め、それについて語るようにと勧めます。

IRCA/IATCA のコースには試験があって、高得点を取らないとパスしません。 3 日目までに、従来のコースでは、何人かの生徒は試験について神経質になり、そのことをあからさまに認めるようになります。このような憂鬱な気分は他にも感染し、学習プロセスとは逆行するようになります。

AL でも試験に対して神経質になることは完全に払拭されるわけではありませんが、参加者間の交流と自助努力の雰囲気のために、不安の程度は大きく減少します。 IRCA はコースリーダーに試験の技術を伸ばす練習を含めるようにアドバイスを与え、これらを 1 日目に早く導入し、コースを通じて継続して行うようアドバイスします。

加速学習は、ただ単に従来のコースを取ってスライドを捨て去ることを意味しているのではありません。それは AL の概念の基礎をなすものを中心にデザインされなければなりません。しかし、参加者のフィードバックにより、 AL に基づくコースは積極的に受け入れられました。もしも品質とは戻ってくる顧客、戻ってこない製品として規定されるとするなら、 AL も同様の効果を持つものです。

筆者について

Jeff は英国で 80 年代初めに審査員登録が始まって以来、主任審査員のトレーニングを行ってきました。その間、広範囲の産業に従事している人々を訓練し、また中国語を話す人などさまざまな国の人の訓練を行ってきました。彼は、 IQA の医薬品品質グループで働き、とくにこの分野の主任審査員のトレーニングを開発し、この分野に非常に積極的に関わっています。また、 JEMO Ltd. の MD です。

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