ISO 45001トロント会議で否決

ISO 45001 がなぜ国際規格最終案 (FDIS) の段階へ進むことができなかったのか。HS/1労働安全衛生マネジメントコミッティーにおけるCQI の代表であるリチャード・グリーンから説明を、CQI のQuality World の9月号よりご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

去る7月28日、CQI はHS/1 労働安全衛生マネジメントコミッティーのメンバーたちをロンドンのオフィスに迎えました。 

HS/1はISO 45001、「労働安全衛生マネジメントシステム (OH&SMS) - 要求事項及び利用の手引き」を、英国にとって適切なものとする役目を負っています。この新しい規格は、OHSA 18001 に置き換わるものであり、すべてのISO 規格は、発行前にあらかじめ定められた一連の開発のプロセスを通る必要があります。このプロセスは各国家規格組織、指定されたリエゾン組織及び一般大衆に、最終的な文書作成に参画する機会を与えるよう設計されています。

ISO 45001 はこの開発の各段階において、次の段階に進むために必要な支持を得るのに苦闘してきました。この規格は、職場でどのように労働安全衛生マネジメントシステムを運用して行くべきかということに対して非常に異なる意見をもつ、企業と労働者を代表する組織、両方を対象としていくことを考えれば、これは当然かもしれません。 CQI におけるセッションでは、HS/1 はISO45001 の開発が最近後退した、つまり、トロントにおいて、国際規格最終案 (FDIS) へと進むために必要な得票を得ることができなかったことに関する英国の対応について話し合われました。

英国は草案に賛成票を投じましたが、他の多数の機関により反対票が投じられました。国際規格案 (DIS) に関して寄せられた3,000ものコメントの多くは対応されておらず、そのため9月及び10月に会議を再度開催しなければならなくなりました。この会議後、2回目の国際規格草案 (DIS2) が作成され、来年初旬にこれが検討されることになります。このプロセスすべての結果として、ISO 45001 の発行は最短で2017年7月となるでしょう。

ただし、これが実現するのは、新しいDIS2 が投票を通り、FDIS は必要ないとISO が判断するほど、パブリックコメントがほとんどないような場合であって、現時点では何ともわかりません。むしろ、これまでのISO 45001の進捗状況から見て、これはどうにもあり得ない仮定かもしれません。そこで、DIS2 が投票を通り、しかしFDIS が要求された場合、予想される発行日は2017年11月となります。

仮にDIS2 が投票を通らなかった場合、ISO 45001 はISO ではなく、技術仕様書 (Technical Specification - TS 45001) として発行される可能性もあります。なぜならISO 開発のプロセスを再度最初からやり直すのは、誰にとっても気が重いことだからです。そうなると、これは選択肢としては次善の策と言えるかもしれません。

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