CQI力量のフレームワークは、マネジメントシステム審査/監査または、クオリティに携わるすべてのプロフェッショナルの、能力支持の基盤となる力量の構成を表しています。
このフレームワークは、力量開発を計画し、潜在能力を発揮することに役立つもので、個人と組織を共に成功へと導く、ガバナンス・保証・改善の活動で必要とされる能力や、振る舞いに関する定義を設定しています。審査員/監査員が、CPDの計画を立てる際には、このフレームワークを利用し、自らの技能や知識を分析し、更新、向上が必要な知識や技能を特定するための指針として利用することができます。
CQIはクオリティプロフェッショナルの力量を、5つの鍵となる要素としてとりまとめています。
このうち、ガバナンス (Governance)、保証 (Assurance)、改善 (Improvement)のGAI をコアスキルとして特定し、その中心にこのGAI を実現するためのリーダーシップ(Leadership)、そして一番外側にこれらが実施される環境として状況(Context) を配置しています。
このフレームワークは、審査員/監査員のみならず、広くクオリティプロフェッショナルを対象としていますから、このフレームワークと審査/監査の関わりは見えにくいかもしれません。
審査/監査を実施するクオリティプロフェッショナルにとって、このCQIの力量のフレームワークはどのような意味を持つのでしょうか、またこのフレームワークと審査/監査はどのように関連付けられるのでしょうか?
5つの要素に対して審査員/監査員が果たす役割とは何でしょうか?
どのような力量が求められているのでしょうか?
この要素をどのように審査/監査していけばよいのでしょうか?
この問いに対し、審査/監査の専門家にとって、CQIの力量のフレームワークがもつ意味を、上記5つの要素、ガバナンス(Governance)、保証(Assurance)、改善(Improvement)、リーダーシップ(Leadership)、状況(Context)に沿って、「審査員/監査員のための力量のフレームワーク(e-book)」にまとめました。
審査員/監査員はマネジメントシステムの不備を追及する「警察官」ではなく、組織のマネジメントシステムを推進し、改善するために働く大きなチームの一員、あるいはパートナーとして、組織に真の変化を促す作用因子となっていく必要があります。
マネジメントシステム審査員/監査員にとって、必要な技能や知識を特定し、CPD の計画を立てる際のガイドとしてこのレポートを役立てていただければ幸いです。
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