CPDの学習活動は幅広い
CQI IRCAが考えるCPDは、非常に幅広い学習活動を含んでいます。ご自身の固有の力量向上のために実施するあらゆる活動が含まれます。教室などで学ぶ研修コースに限る必要はなく、ご自身の監査/審査のスキームに関連することに限る必要もありません。ご自身の専門的能力開発に役立つものであればどのような学習活動でも構いません。 したがって、監査/審査関連、スキーム関連、あるいは業界特有もしくはもっと一般的なビジネス関連、あるいはリーダーシップスキルといったものも含まれます。
監査/審査ツールや技術の理解をリフレッシュする研修機関が実施するトレーニングコース、規格の変更に関するコースの受講なども、監査/審査の専門家として状況の変化に対応したスキルをアップデートするために非常に有用な方法です。ご自身の会社で実施されるトレーニング/研修や学習も研修機関からのトレーニング/研修と同じくCPDとして適用できます。
PLAN学習の計画
目標は下記にリストアップされたご自身に対する要求や状況の変化、ご自身の強み・弱み等を検討し、自分自身が真に身につけなければならない力量を特定して決定すると良いでしょう。目標を決定されましたら、新規申請・登録の更新の際には少なくとも3つの目標を決定し、計画している活動、活動開始予定日、目標達成予定日を記載してください。目標はいつでも追記や変更ができます。「目標を達成しましたか」の列は随時更新し、登録の更新の際には達成状況を記載してください。
- 規格、規制及び法令、業界やご自身の専門分野に関連する変更
- ご自身の職責/職務やその目標
- ご自身の強みと弱み
- 同僚、雇用主や顧客から得られたフィードバック
- 組織や顧客の計画や要求事項
- ご自身のキャリアのゴール
- IRCAはすべての監査員/審査員がCQIのプロフェッションマップを利用するよう推奨しています
DO実施された活動のリスト
このフェーズでは、Plan のフェーズで特定されたご自身の目標を達成するために実施された学習や開発の活動を記載します。もちろん、CQI やIRCA ジャパンのウェブサイトに掲載されている記事の読了などもCPD として認められます。CPD目標を達成するために、完了した関連するすべての活動をリストアップしてください。また、CPD目標の達成に貢献した計画的および非計画的な活動すべてを含みます。
CPD活動の例
- トレーニングコース (教室型あるいはオンライン、e-learningなど) の受講
- 講義やセミナー (IRCA実施のもの、ウェビナーも含む) への参加
- コンファレンスやイベントへの参加
- ソフトスキル(リーダーシップやコミュニケーションなど)を身につける活動
- LinkedInのIRCAグループやIRCAのディスカッションボード Quality Connectなど、関連する専門家ネットワークのディスカッションに積極的に参加、投稿、発言する
- ご自身の業界や専門に関連する新聞、雑誌あるいはインターネットの記事などを読む
- ご自身がクオリティプロフェッショナルとして活動する際に必要な語学力を見につける活動
- ご自身が実施する研修・研修資料準備(社内研修含む)
- ご自身がクオリティプロフェッショナルとして指導等された実績
- ご自身の業務プロジェクト等(クオリティプロフェッショナルとしての業務)への参画
- 審査/監査(CPDとして学びのあったもの)
- 関連書籍の読了(ご自身の業界等に関連するものを含む)
- 関連する研究や執筆、またその準備
- OJT(On the Job Training)の提供、もしくはOJTを受けること
- その他ご自身の審査活動や品質保証活動等、クオリティプロフェッショナルとして必要な力量を身に付ける学習
CHECKそれぞれの活動から何を学びましたか
このフェーズでは、実施された活動がどの目標に関連するかを記入し、そこから何を学んだかを振り返ります。
実施した活動を振り返りましょう
- どのCPD目標と結びついた活動ですか。
- 何を学びとりましたか?
- このCPDを実施したことでどのような結果があり、どのような変化が起こりましたか?
- CPD目標とのギャップは残っていますか?
ACT学び取ったことをどのように活かしていますか
このフェーズでは、学習がご自身のパフォーマンスに与えた影響をレビューし、ご自身の職務、上司やステークホルダーにどのような影響を与えたかを、例を挙げて示すと良いでしょう。こうすることにより、次のCPDのサイクルで何を目標とすべきかのヒントともなります。
- 学んだことをどのように活かしていますか。
- 学んだことを将来的にどのように活かしますか?
- CPD目標は達成されましたか?
- CPD目標を修正したり、拡大したりする必要がありますか?
CPDの記録用フォーム「CPDログシート」について
IRCA では、ご自身の登録グレードに必要な技能、知識や実績を適切に維持している証拠として、「CPDログシート」へCPDの記録を取るように推奨しています。CPDの目標が決定したり、CPD活動をされたときにはこまめにCPDログシートに記録するようにしましょう。
CPDログシートCPDログシートと記入例