【5/23 (火)】みんなで考えよう: サプライヤー監査と外部提供者の育成
- ■開催日時
- 2023-5-23 13:30-15:00
- ■言語
- Japanese
- ■開催場所
- オンライン
- ■ツール
- Teams
みんなで考えよう: サプライヤー監査と外部提供者の育成
目的及び概要
2022年5月から2023年3月まで11回にわたって、青木明彦さん (QMS Principal Auditor) を講師に迎え、「製造業におけるQMS内部監査とサプライヤー監査」として、内部監査及び二者監査によって組織のパフォーマンスを高めるために何をすることができるか、何が必要かを検討してきました。*
* 動画公開中
次は、いよいよ2022年度に1年かけて学んできたことを、ご自身の頭で考え、仲間を募り、それぞれの組織に当てはめて、実践に移すという段階に来ています。そこで、2023年は、5月、8月、11月、2月の4回にわたって、青木明彦さんをコーディネーターとして、参加者がディスカッション形式でそれぞれ学び合う場を設けることとなりました。
メンバーの皆さんそれぞれが組織内で実践していること、あるいは検討していること、あるいは悩んでいることについて、皆で考えてみませんか?
討議テーマ
5月の討議テーマ:「サプライヤー監査と外部提供者の育成」
- 委託する製品の品質基準を満たす能力(技術力と管理力)を評価する方法
- 重大な品質問題を未然防止するために監視する作業と方法
- 委託した製品の品質保証を担保する支援・指導の方法
討議の狙い
組織の製品やサービスは、外部提供者への依存率が高いと思います。しかし、その取組は、重大な品質問題が発生したときに緊急のサプライヤー監査を実施する是正処置が主体となっているように感じます。 外部提供者のサプライチェーンを可視化して重大な品質問題を未然防止するマネジメントの仕組みを再構築する必要性があると思います。
皆様の組織では、どのように外部提供者を支援・指導されていますか?
討議項目案
- 外部提供者を評価する時期? (新製品毎、毎年など)
- 能力を評価する項目?(製品の技術面、品質を維持する管理面)
- 外部提供者の評価結果に基づいて選定する責任者?(経営判断)
- 調達戦略でパフォーマンス指標を要求して改善指導? (改善計画書)
- 外部提供者を監査対象として選定する理由? (定期、臨時、緊急、定期)
- 品質保証体制の弱点(品質問題の発生原因)を改善指導? (不適合より改善課題)
- 内部監査員を立合わせて育成することで自主監査を支援? (集合研修で育成)
- ・・・
実施形式
●このCPD イベントは、Microsoft Teams を利用して実施する オンラインイベントです。
●2023年5月から2024年2月まで、全4回を各回、異なるテーマで実施します。
●出席者参加型のイベントです。
- テーマの提示: 10分程度
- 出席者の意見や悩んでいる問題の共有と討議: 80分程度
- 討議においては、発言者は原則としてマイク、カメラオンで行います(他の参加者はマイク、カメラオフ)
- 当日の内容について簡単なレポート*を作成し、ウェブサイトで公開します。動画の公開はありません。
* レポートには、発言者名など個人が特定される情報は入れません。
※ Office 365のアカウント及び/またはアプリケーションがなくてもウェブブラウザからご参加いただけますが、できるだけアプリケーション (無料) をダウンロードしてご参加ください。
参加費
無料
対象者 (下記該当者のみご参加いただけます)
- 製造業で内部監査やサプライヤー監査を実施、あるいは関連業務を実施しているIRCA登録の審査員/監査員
※ 本イベントはIRCA 登録審査員/監査員の方のみご参加いただけます。
開催終了
第2回目以降の開催日時とテーマ (予定)
第2回 8月22日 (火) 13:30~15:00
「内部監査とマネジメントレビュー」
組織の内部監査は、ISO9001要求事項(第1版~)に従って初心者を人選して対応してきました。
内部監査は、経営トップの代行者としてQMSパフォーマンス改善を提案して経営判断 (マネジメントレビュー) を仰ぐ役割を持っていますが、現実の実施レベルは程遠いように思われます。
組織内の内部監査は、経営トップの代行者として製品実現化プロセスの管理者層にQMS改善の必要性を気付かせて指導する役割を持っていると思います。
皆様の組織では、付加価値の高い内部監査に向けてどのような取組を実施していますか?
第 3回 11月28日 (火) 13:30~15:00
「ISO9001:2015要求事項と経営トップのQMS戦略」
ISO9001:2015は、ISO認証継続の色合いが薄くなり事業活動のパフォーマンス改善に貢献できることを目指してQMS自主運用を意図した改訂が実施されたように感じられます。
ISO9001:1987 (第1版) から2015 (第5版) に至るまで国際規格の意図が変化していますが、この規格を経営ツールとして事業活動に役立てるためにQMS改善が求められていると思います。
皆様の組織では、経営トップを含めた管理者層の認識を変えるためにどのような取組を実施していますか?
第 4回 2024年2月27日 (火) 13:30~15:00
「プロセスアプローチと管理者層のマネジメント」
過去の日本企業は、性善説に基づいて社員の力量と認識に依存して製品やサービスの最終検査を強化することで品質保証(MADE IN JAPAN)を行っていました。
しかし、当初の最終検査から工程重視の考え方に移行された後では、更に上流思考の設計段階で品質を確立させる必要があることに気付いた活動に移行されました。この歴史を振り返ると、ISO9001:2015が意図する品質マネジメントシステムも容易に理解できると思います。
皆様の組織では、製品実現化プロセスで自工程完結(プロセスアプローチ)に向けた品質保証活動をどのように取組んでおられますか?
※ 各月のテーマは、本イベントの進捗等によって変更する場合があります。
青木明彦さんの自己紹介
長年に亘って現場目線でISO9001に関わるあらゆる業務に携わった経験を持つ。
ISO認証取得に頼ったQMSの否定論者で一般論、理想論、精神論を嫌う。
形骸化したQMSを現実論と具体論で実行可能な方法を提案して指導。
QMSが経営ツールとして使えるように社員の人材育成に尽力する。
IRCAジャパンから一言
青木明彦さん (IRCA登録 QMS Principal Auditor) は大手企業の品質本部で監査部長を務められ、内部監査の改革を成功裏に実行されました。ご自身の経験を踏まえた具体的、かつ現実的、かつ実行可能なお話しをIRCAフォーラムで何回もしていただき、毎回好評を博しました。また、研修機関の講師としても活躍され、上述の2022年度のオンラインイベント (アーカイブ動画はこちら) のほか、2019年には「内部監査能力の育成」と題したIRCA CPDイベント (全6回) の開催にご協力いただいています。このイベントのレポートは以下からご確認いただけます。