品質の門番からゲームチェンジャーへ

CQIのリサーチマネジャー、アレクサンダー・ウッズ (Alexander Woods) が、品質の専門家の将来あるべき姿として、なぜ品質ビジネスパートナリングがクオリティの専門家の新たな活躍の場となるのかを解説する記事を、CQI の品質専門誌 “Quality World”の2026年春号からお届けします。
組織は、急速に進むデジタルトランスフォーメーション、強まる規制や社会からの期待、長く伸び脆弱なサプライチェーン、気候変動やサステナビリティの高まるリスク、氾濫するデータ、慢性的なスキル不足を特徴とする環境下で事業を行っています。そこでは、創出した価値が個々の製品やサービスの失敗だけでなく、複雑なシステムをどう設計し、どう運用するかによっても失われ得ます。
こうした状況において、品質の機能を主として適合性のチェック機能として位置づける従来のモデルでは、変化についていくことが難しくなっています。なぜなら、従来のモデルは、意思決定が行われ、システムが設計された後の下流のプロセスに焦点を当てているからです。
品質の機能が組織の事業戦略や意思決定という最上流のプロセスに関わるためにCQI が提案するのが、組織の中で活躍する品質ビジネスパートナリングというモデルです。
ビジネスパートナリングという概念はまだ日本ではあまり馴染みがないかもしれません。しかし、すでに人事や財務などの分野では日本でもこの考え方がだんだん取り入れられてきています。ビジネスパートナリングが意味するのは、技術専門家から戦略的な貢献者へ、番人的な立場から組織に影響を与える存在へという変化です。
今後、下流のプロセスの監視や管理はどんどん自動化されていくでしょう。しかし、上流の最終的な意思決定は人間が行います。そこにこそ品質の専門家が関与していくべきです。
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