品質の未来: CQIの最新の調査で明らかになったキーポイント
日本のメンバーの皆様にもご協力いただき、CQIが実施したCQI IRCAのメンバーを対象とした調査によると、多くの登録メンバーが、企業が環境、社会、ガバナンスの目標を達成するための支援に尽力しており、また、デジタルトランスフォーメーションに対応するためのスキルや知識の開発が重要であると考えていることがわかりました。
CQIが最近実施した「意識」調査では、監査及びクオリティの専門家が、企業の環境・社会・ガバナンス (ESG) 目標の達成の支援に熱心に取り組んでいることが示されました。
CQIの今後のリサーチプログラムの方向性にも影響を与え得るこの調査には、英国と日本で品質マネジメントや監査に携わる500人以上のメンバーが参加しています。
この調査によると、メンバーの86%が、クオリティ及び監査の専門家はESG目標を実現するために、所属企業を支援することができるとしています。
また、今回の調査では、品質マネジメントの専門家が新しい知識、スキル、行動を理解し、身につけなければ、デジタルトランスフォーメーションがビジネスの運営方法に及ぼす影響により、将来的に品質マネジメントの専門家の存在は脅かされる可能性があるという見解にメンバーの75%が同意していることが明らかになりました。
このような専門家の見解にもかかわらず、組織においては、このますますデジタル化する時代に品質をどのように管理すべきかという戦略的計画の策定が遅れているようです。
今回の調査では、回答者が所属する組織のうち、デジタル化の進展 (Quality 4.0と呼ばれています) に伴い品質マネジメントがどのように変化するかについての戦略を持っているのは、わずか23%でした。
さらに、回答者が所属する組織のうち、ESG要素に対する認識を評価するための戦略を持っているのも、わずか38%でした。
このような状況を踏まえ、CQIの2020-2023年のリサーチプログラムでは、デジタルトランスフォーメーションとESGの戦略策定にクオリティプロフェッショナルがどのように貢献できるかを明らかにすることに焦点を当てていきます。