ISO 14001:2026年版が公開されました

環境マネジメントシステム (EMS) の国際規格であるISO 14001の第4版が2026年4月15日に発行されました。前回の改訂から10年以上が経過してからの改訂版発行です。
何が変わったのか?
この規格を担当しているISO専門委員会 207 (ISO/TC 207) は、今回の改訂は根本的な書き直しではなく、改良であると説明しています。その意図は以下の通りです。
- より明確な構造と表現を提供し、解釈や翻訳を容易にする
- 調和させる構造 (harmonised structure) を使用し、他のISOマネジメントシステム規格との統合を強化する
- 規格の読みやすさと使いやすさを向上させ、組織が環境マネジメントにより戦略的なアプローチを適用できるよう支援する
- 気候変動、生物多様性、天然資源の保全、サプライチェーンに対する期待など、現代の環境上の優先課題との整合性を一層高める
これらの変更は、過去10年間における環境問題に対する期待の変化を反映したものであり、世界規模でより一貫性があり、信頼できる環境マネジメントを支援することを目的としています。
移行スケジュール
これまでの改訂と同様に、2026年版の発行後、ISO 14001:2015の認証を受けている組織には3年間の移行期間が設けられる予定です。これにより、組織は必要に応じてシステムの確認や更新を行い、移行審査に向けた準備を整えるために一定の時間を確保することができます。
IRCAに登録するEMS審査員の移行要求事項の詳細はこちらをご覧ください。
CPDリソース
EMS審査員/監査員及び所属する組織内でEMSの管理を担当する方々を支援するために、CQI ではCPD に役立つ資料等を提供しています。例えば、EMS審査員/監査員ブリーフィングノートと実務担当者向けのブリーフィングノートでは、改定内容の概要と、箇条ごとの変更点の評価を示しています。
- ISO 14001:2026 審査員向け CQI ブリーフィングノート
- 実務担当者向けブリーフィングノート - ISO 14001:2026 変更点の概要
- EMS審査員向けのオンデマンドeラーニングコース (英語のみ)。インタラクティブな形式で改訂版規格を学習でき、理解度を確認するテストや、変更点が審査実務にどのような影響を与えるかを示す実践的な事例が含まれています。本コースを修了すると、IRCA登録EMS審査員の移行要求事項を満たすことができます。登録メンバー割引を適用するにはログインが必要です。
- CQI のネットワーク主催の専門家による見識とディスカッションを提供するウェビナー
CQI and IRCA 認定 EMS 審査員トレーニングコース
私たちは認定トレーニングパートナー機関 (ATP) と連携し、コースや試験のアップデートに取り組んでいます。ATPは 2026年6月から、ISO 14001:2026 に基づく CQI and IRCA 認証コースの提供を開始できるようになります。環境マネジメントシステム審査員のコースを提供している CQI and IRCA 認定トレーニングパートナー機関をお探しの場合は、こちらをご確認ください。
推奨される次のステップ
EMS 実務担当者の皆さんは:
- CQI IRCAの CPD リソースを活用して、変更点についてさらに理解を深めましょう。
- 組織内の該当する担当者に研修を実施し、要求事項と主な変更点を理解させましょう。
- 新しい要求事項を満たすために対処が必要なギャップを特定し、実施計画を策定しましょう。
- 対応を実施し、マネジメントシステムを更新しましょう。
EMS 審査員の皆さんは:
- CQI の CPD リソースを活用して、変更点についてさらに理解を深めましょう。
- IRCA に登録する EMS 審査員の場合は、ISO 14001:2026 への移行要求事項を十分に理解し、IRCA への登録を更新してください。










