クオリティビジネスパートナリング

クオリティビジネスパートナリング: 品質マネジメントの新しいアプローチ
組織が急速かつ複雑な変化に対応する中で、品質マネジメントの実務はより戦略的なアプローチを提供する方向へと進化しています。
クオリティビジネスパートナリングとは何か?
組織が急速かつ複雑な変化に対応する中で、品質マネジメントの実務はより戦略的なアプローチを提供する方向へと進化しています。他の分野の専門職は、ビジネスパートナリングのモデルにより、どうすれば専門家を事業戦略と意思決定の中心に据えることができるかを示してきました。クオリティビジネスパートナリング (QBP) は、品質に対して同じように戦略的で統合されたアプローチをもたらします。意思決定、計画、価値創造といった最も重要な場面に品質の考え方と実践を組み込みます。
クオリティビジネスパートナリングは、クオリティの専門家を戦略的な助言者かつ協働者として位置付け、リーダーやチームと並走しながら意思決定を形作り、成果を向上させ、バリューチェーン全体にわたるリスクを管理できるようにします。意思決定への早期関与、部門横断的な協働、システムレベルの洞察に焦点を当てることで、既存のガバナンス、保証、改善の取り組みを補完します。品質は「後から検査で確認するもの」ではなく「あらかじめ設計段階で組み込まれるもの」ものとなります。
クオリティビジネスパートナリングが行うこと
クオリティビジネスパートナーとは、部門横断的かつ戦略的な視点をもつ専門家であり、次のような役割を担います。
- チームや機能をまたいで能力 (capability) を構築する
- ガバナンス、保証及び改善を統合する
- 信頼できるアドバイザーであり、建設的な提言を行う存在として行動する
- リスクを解釈し枠組み化して、十分な情報に基づく意思決定を支援する
- 品質及び運用データを活用可能な知見へと変換する
- 組織学習と将来志向の考え方を支援する
クオリティビジネスパートナーとは、単なる適合性のための活動ではなく、影響力、人間関係、そしてシステムリーダーシップに関わる存在です。
クオリティビジネスパートナリングは、戦略的思考、関係性の影響力、システム実践を網羅する9つの能力領域によって支えられています。
これらの領域は、下記の図として示されています。

典型的な力量プロファイル (TCP)
下に図で示した「品質ビジネスパートナリングの 典型的力量プロファイル」は、プロフェッションマップがビジネスパートナリングの役割にどのように適用されるかを示しています。これは、クオリティプロフェッショナルが以下のことを行うのに役立ちます。
- 能力開発の優先事項を特定する
- 的を絞ったCPD及びキャリア形成を計画する
- 戦略的パートナリングに通常求められる力量を理解する
雇用主にとっては、戦略的なクオリティリーダーシップを実現するために必要な能力が明確になります。
このプロファイルは、クオリティビジネスパートナーに期待される典型的な力量を要約したものです。これは、組織がクオリティビジネスパートナリングの組み込み方を洗練させていく中で、今後も成熟を続けていくであろう新たな実務領域を反映したものです。これは、状況、ガバナンス、保証、改善、リーダーシップという5つの要素にわたる、プロフェッションマップの18の構成要素それぞれについて、典型的な力量の階層を記述しています。
CA4:顧客及び市場

クオリティビジネスパートナーはいかに価値を付加するか
クオリティビジネスパートナーは、次のような方法で組織のパフォーマンス向上を支援します。
- 意思決定が行われる前の段階で影響を与える
- 統合されたガバナンスを通じて重複を削減する
- プロセスと機能全体にわたる複雑さを簡素化する
- 能力を構築し、運用への依存度を低減する
学習力、先見性及び組織のレジリエンスを強化する
クオリティビジネスパートナーが成功するために組織に求められること
成功するクオリティビジネスパートナリングには、次のような支援的な条件が要です。
- 役割に対する明確な期待事項
- 上級経営層からの後援
- 強固なデータ及びデジタルの基盤
- 主要な意見交換や意思決定の場へのアクセス
- 学習、好奇心、挑戦を重んじる文化
- クオリティ、リスク、保証及び改善全体の整合性












