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BSI Flex 45005 『新型コロナウイルス感染症パンデミック期における安全な働き方 ― 組織に向けた一般指針』

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BSI Flex 45005 『新型コロナウイルス感染症パンデミック期における安全な働き方 ― 組織に向けた一般指針』

世界中を席巻する新型コロナウイルス感染症のパンデミックを受け、英国規格協会 (BSI = The British Standards Institution) は2020年5月にSafe working during the COVID-19 pandemic – General guidelines for organizations (新型コロナウイルス感染症パンデミック期における安全な働き方 ― 組織に向けた一般指針) BSI Flex 45005というガイドライン文書を発表しました。その後、刻々と変わる状況や協力者からのインプットに応じ、見直しが行われ、8月にはすでに第3版が発行されています。

この文書はBSI Flex という形で発行されており、今後PAS などになるにしても現時点では非常に頻繁にアップデートされる文書となっています。なお、ISO を通じ、国際的な文書とすることも現在検討されているとのことです。

BSI のウェブサイトには随時最新版がアップロードされ、氏名等を登録すれば無料でダウンロードが可能です。

>>New guidance on safe working during the COVID-19 pandemic

本文書は労働安全衛生の指針であり、リスクに基づき、計画し、運用するための内容となっています。トピックとしては、リーダーシップと働く人の参加、職場、あるいはリモートワークを含む働き方、リモートワークが不可能な職務の場合の対応の仕方、緊急時の対応、あるいは状況に応じ、制限の見直しをする際の手引きなどのほか、感染者あるいは感染が疑われる要員が出たときに何を考慮すべきか、また、働き方や環境の変化による従業員の心身の健康にパンデミックが及ぼす問題への対応、リスクをマネジメントするために必要な資源、社内外におけるコミュニケーション、手洗い/清掃などの衛生、PPE やマスク、リモートワークから職場に戻る際のアプローチ、他社への訪問や社内外とのミーティング、多くの人と接する仕事、出張等についても述べ、監視と評価、改善についても触れられています。

また、本文書には附属書が2つあります。1つは、コロナパンデミック下においても、テロリズムなどの脅威に対する備えが必要であり、どのように対応すべきかに関する手引きであり、もう1つは、組織内の障碍者や、既往症があるなど感染によるリスクが高い人たちを、排除するのではなく、いかに配慮し、対策をとるかについての手引きです。

巻末にはILOやWHOの関連情報、地域 (英国内各地) 政府の関連参照先、また関連するISO 規格へのリンクなど、参照情報が掲載されています。

なお、最新版ではありませんが、第2版 (superseded) については、日本規格協会から参考訳が出ています。

CQI レポート The Future of Work 未来の働き方
IRCAテクニカルレポート:ISO22000:2018