CQI|IRCA のCEO 就任のご挨拶
CQI|IRCA のCEO 就任のご挨拶
この度、CQI のCEO に就任したヴィンセント・デズモンド (Vincent Desmond) より、日本の皆様にご挨拶をいたします。
Vincent Desmond, CEO CQI|IRCA, 9 February 2018
平素より、CQI|IRCA の活動にご高配を賜り、ありがとうございます。
この度、CQI|IRCA のCEO として就任することとなりました、ヴィンセント・デズモンド (Vincent Desmond) でございます。就任に際し、温かい励ましのお言葉をいただきました日本の皆様、誠にありがとうございます。
さて、CQI|IRCA が、日本におけるIRCA のメンバーの方たちへのサポートを強化し、日本社会に積極的に貢献するためにIRCA ジャパンを設立したのは2006年のことでした。それ以来、IRCA ジャパンにご登録いただいている監査員/審査員の皆様、研修機関の皆様、OEA の皆様から賜りましたご支援に心より感謝申し上げます。また、長年にわたりCQI|IRCA を牽引してきた前CEO のサイモン・フィアリー (Simon Feary) にも、感謝したいと思います。彼は日本を何回も訪れ、皆様にとってもおなじみであったかと思います。CQI|IRCA が、世界中のCQI|IRCAのメンバーの皆様を代表し、国際規格とクオリティの専門職の発展に寄与できることを誇りに思います。日本においては、長年にわたり、IRCA ジャパンが、関連の学習、さまざまな情報、また国内外で毎年実施されているイベントを共有することにより価値ある貢献をしてまいりました。
私は光栄にも2019年のCQI創立100周年の節目の時期にCQI|IRCA を代表する立場となりました。100周年は、私たちの来歴と社会への貢献を祝う機会です。それとともに、次の100年に向け、CQI|IRCA を導いていくことに私はワクワクしています。しかし、200周年を祝うためには、マネジメントシステム、クオリティ専門職、CQI|IRCA は単にうまく順応していくだけでなく、新しい未来を自ら創造していかなくてはならないでしょう。組織とクオリティ専門職にとって、ゲームチェンジャーとなるのはテクノロジーです。テクノロジーを上手に利用することは、現状では競争優位性をもたらすことかもしれませんが、今後、事業運営上の要件へと急速に変わっていくでしょう。人工知能 (AI)、ネットワークへの接続やデータ分析のアプリケーションといったテクノロジーを利用することにより、監査/審査への人間の関与の必要性は減じていくという未来が見て取れます。私たちが自分たちの未来を作らなければ、私たちの未来はデータサイエンティスト、IT、購買や業務によってどうなっていくのでしょうか。日本や英国のように、人口の高齢化や世代交代による技能の継承といった課題を抱える国では、マネジメントシステムと監査/審査などにおけるテクノロジーの採用という、私たちにとっての危機の到来は加速されるかもしれません。
ここに私は、皆様に1つお約束をしますが、同時に1つお願いをいたします。まず、お約束ですが、私は、クオリティという職業を世界的に推進し、発展させ、メンバーの皆様やパートナー組織に対するサポートを向上させ、CQI とクオリティ専門職をテクノロジーの未来に位置づけることに全力を尽くします。それに対して、私からのお願いは簡単です。専門機関として、私たちはガバナンス、保証及び改善の専門家の集まりですが、皆様には、どうしたらこれに貢献できるかを考えてみていただきたいと思います。CQIやIRCA のツイートをシェアしたり、CQI|IRCA に登録するよう同僚に勧めたりといった小さなことでもよいですし、IRCA ジャパンのイベントでプレゼンテーションをしたり、IRCA ジャパンのニュースレターなどに記事を書いたりといった積極的な関与ももちろん歓迎です。もし2万人のCQI|IRCA のメンバーの方々すべてがどのような形ででも行動を起こせば、私たちがなすべき変革の車輪がどれほど早く回転するか、想像してみてください。
私はLinked-In のアカウントを持っていますので、ぜひ皆様とインターネット上で直接つながることができればと願っています。
以上、IRCA ジャパンのご登録メンバーの皆様への就任のご挨拶とさせていただきます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
Vincent Desmond, CQI|IRCA CEO