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食品業界SIGで審査員に有効なCPDの検討を主導

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食品業界SIGで審査員に有効なCPDの検討を主導

プロフィール

●氏名:坂井 盛
●所属企業:アース環境サービス株式会社
●取得資格:CQI|IRCAプリンシパル審査員(FSMS)
●専門領域:飲料・食品、医薬品

参画活動の概要と動機・目的

IRCAはCQI|IRCAとしてリブランドし、登録審査員/監査員のスキル向上支援を積極的に進めようとしています。食品業界を意識したSIGもその一つでしょう。
食品業界の監査員に求められる知識と技量は、食品安全マネジメントシステム(FSMS)に関連するスキルに留まらず、顧客満足に関わる品質マネジメントシステム(QMS)監査スキルや、一部の製造現場で課題となる労働安全に関わる知識と監査スキルが必要となる場面もあることでしょう。CPDは登録している監査員登録スキームに縛られず、個々の監査員が自身に必要な知識やスキルに応じて計画されるべきものであり、例えばサプリメント業界に身を置く監査員についてはFSMSに加えてサプリメントGMP(健康補助食品GMP、米国ダイエタリーサプリメント法、など)の知識と監査スキルが不可欠なはずです。

私が所属する組織では、社内のIRCA登録QMS、FSMS、GMP監査員を対象に知識管理と監査スキル向上を目的に2014年にOEAとなり、私自身はOEAシニアマネージャーとして個々の監査員の能力の把握と必要なCPDの在り方について継続的に改善を進めています。 最近の活動の一つをご紹介します。IRCAジャパンの協力の元、CQI and IRCA認定の製薬分野の研修機関を海外より招聘し、所属組織の彩都総合研究所研修センター(大阪府茨木市)に於いて、2015年から監査員トレーニングを開催しています
(https://www.earth-kankyo.co.jp/saito/index.html)

このトレーニングは、特に供給者管理において必要な能力を獲得する好機として、弊社OEAの監査員のみならず、得意先企業様の監査員や品質専門家にもご参加を頂いております。OEAのトレーニングに加え、得意先様とのコミュニケーションが深まった活動となりました。

現状のご自身の活動及び、IRCAメンバーへのメッセージをお願いします。

私の所属組織は法人向けの専門サービスを生業とするサービスプロバイダです。
主な得意先様は飲料・食品、医薬品、医療機器、化粧品、及び食品や医薬品などを包む容器包装材等の製造業、物流倉庫、販売店舗、ホテル・レストラン、医療機関等のサービス業ですが、多くは食品や医薬品に関連した分野となり、専門サービスの内容は得意先様ごとに様々です。

例えば、ある食品製造事業所に於いて製品製造プロセスでの異物混入予防が、品質且つ食品安全上の課題であった場合、製造事業所の要望に応じて混入予防のためのプログラム開発や施設・設備の見直し、或いは携わる要員の教育訓練支援などについて、提供すべき専門サービス・技術の内容を都度設計することになります。私自身も得意先様からの求めに応じたワークショップを主催し、講師を担任するなどの活動に従事しています。 こういった専門サービスに対応するスタッフは、分野ごとの専門知識と課題を解決するスキルが要求されますため、日々、研鑽を積むこととなりますが、求められるスキルの一つが監査員としてのスキルです。

提供する専門サービス・技術の内容は、得意先様自身の品質活動に影響を受けるのは当然の事ですが、得意先様の顧客からの要求事項にも影響されます。得意先様とその顧客との間の二者監査が増大していく中で、監査員のスキル向上は重要なテーマです。QMS、FSMS、GMP等に関連する監査基準を理解し、得意先様の品質専門家を支援し、品質活動を下支えする立場としての技量の向上を目的とし、CQI|IRCAの活動に2007年から参画しています。主にIRCAジャパン主催のCPDワークショップへの参画、食品業界の専門機関が主催するスキルアップコース、必要に応じて監査員関連コースへなどへの参画を進めています。

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