ISO/TS 22002-5:2019 食品安全のための前提条件プログラム – 第5部 輸送及び保管
2019年9月30日、食品の安全を確保するために欠かせない要素である、保管と輸送についての新しい国際規格がISO から発行されました。『ISO/TS 22002-5:2019 Prerequisite Programmes on food safety – Part 5: Transport and storage 食品安全のための前提条件プログラム – 第5部 輸送及び保管』です。
ISO/TS 22002:5 は、食品安全ハザードを管理する際の、フードチェーンにおける輸送と保管の前提条件プログラム (PRP) を確立し、実施し、維持するための要求事項を定めています。この規格は、規模や複雑性に関係なく、フードサプライチェーンにおいて輸送と保管を実施し、ISO 22000の要求事項に対応するPRPを実装しようとするすべての組織に適用可能です。ただし、フードサプライチェーンにおける保管/輸送以外の業務、あるいは単独で用いることは意図されておらず、そのように設計されてもいません。
この規格の対象には、すべての食品及び飼料と、食品包装と包装材の保管及び輸送が含まれます。生き物については、直接消費される、カニ、エビ、活魚は対象となりますが、その他の家畜は対象外となります。
なお、その他のISO/TS 22002のシリーズには以下の規格があります:
- ISO/TS 22002-1:2009, Prerequisite programmes on food safety – Part 1: Food manufacturing (食品製造)
- ISO/TS 22002-2:2013, Prerequisite programmes on food safety – Part 2: Catering (ケータリング)
- ISO/TS 22002-3:2011, Prerequisite programmes on food safety – Part 3: Farming (農業、畜産、養殖)
- ISO/TS 22002-4:2013, Prerequisite programmes on food safety – Part 4: Food packaging manufacturing (食品用包装材の製造)
- ISO/TS 22002-6:2016, Prerequisite programmes on food safety – Part 6: Feed and animal food production (飼料及びペットフード製造)