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ISO/TC 283 – 労働安全衛生マネジメント関連最新情報

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ISO/TC 283 – 労働安全衛生マネジメント関連最新情報

10月から11月にかけて、ISO のTC283 – 労働安全衛生マネジメント委員会のさまざまな作業部会 (WG)が仮想的に会合を開き、多数の安全衛生関連規格の開発を進めました。この記事では、委員会のさまざまな作業部会の進捗状況を紹介します。

ISO 45002 – 労働安全衛生マネジメント – ISO 45001:2018 の実施のための一般的指針

TC 283 WG 3は、ISO 45002 - Occupational health and safety management — General guidelines for the implementation of ISO 45001:2018 (労働安全衛生マネジメント – ISO 45001:2018 の実施のための一般的指針) の作成を担当しています。この規格の目的は、OHSAS 18001を実装する方法の手引きをエンドユーザーに提供していたかつてのOHSAS 18002の目的と同じです。ISO 45002がISO 45001よりもずっと遅れて発行されることは、好ましいことではありません。なぜなら、何千ものISO 45001で認証されている組織が、予定される発行日である「2022年の夏」までは、要求事項を自分たち独自のやり方で運用することになるからです。

しかし、今後、ISO 45002の将来の版については、同時発行を確実にするためにISO 45001と並行して、より密接に修正されて、より有用な文書となる可能性はあります。

>>ISO 45002 に関するこれまでの開発の経緯やその他の関連の情報についてはこちらから

ISO 45003 – 労働安全衛生マネジメント – 仕事における精神的な安全衛生: 精神的なリスクのマネジメント – 指針

ISO 45003 – Occupational health and safety management — Psychological health and safety at work : managing psychosocial risks — Guidelines (労働安全衛生マネジメント – 仕事における精神的な安全衛生: 精神的なリスクのマネジメント – 指針) は、5つの作業草案を登録した後、委員会草案 (CD) の段階をスキップして、そのままDIS (国際規格草案) へと進むという、特に問題の多い展開となっています。DISは圧倒的に承認されましたたが、26の国家規格機関は、草案の本文に対してさらなるコメントを提出する必要があると考えています。タスクグループ2は、これらのコメントを処理するために12月に再度集まるする予定です。

>>ISO 45003のこれまでの開発の経緯やより詳しい内容についてはこちらから

ISO 45004 – 労働安全衛生マネジメント – パフォーマンス評価のための指針

TC 283のWG 4は、オーストラリアの David Solomon氏のリーダーシップの下で初めて会合を開きました。現在34名の専門家で構成されているWG 4 は、ISO 45004 – Occupational health and safety management - Guidelines for performance Evaluation (労働安全衛生マネジメント – パフォーマンス評価のための指針) の概要、見出し箇条と高位の内容の作成に漕ぎつけました。新しい作業項目提案書 (NWIP) が現在、ISO 45004を作成するための正式な許可を求めてISO に提出されており、2021年待つまでには回答が得られる見込みです。この文書が承認されれば、組織内のOH&S、OH&Sパフォーマンス、OH&Sマネジメントシステムの継続的改善のためのOH&Sパフォーマンスの監視、測定、分析、評価の方法についての手引きを提供することになります。遅れている指標ではなく、リードすることに焦点が置かれます。

ISO 45005 – 労働安全衛生マネジメント – 感染症の予防とマネジメント – 組織のための一般的指針

2020年5月、英国規格協会は非常に短期間のうちに PAS (BSI Flex) 45005 – Safe working during the COVID-19 pandemic - General guidelines for organizations (新型コロナウイルス感染症パンデミック時の安全な作業 – 組織のための一般的指針) を策定しました。この公開仕様書 (PAS) は、当時の英国政府のガイダンスを補完するように設計され、これを土台として構築されました。

>>BSI Flex 45005 の情報はこちらから

この文書は、その後、ISO に引き継がれ、適用範囲とタイトルの変更を経て、TC283のWG 5に託され、より一般的に適用可能な文書としてさらに開発されてきました。現在は、ISO 45005 Occupational health and safety management —preventing and managing infectious diseases –General guidelines for organizations (労働安全衛生マネジメント– 感染症の予防とマネジメント – 組織のための一般的指針) として再作成された草案は、規格開発者にはおなじみの附属書SL の構造に大まかに基づいています。

  • Planning and assessment of risks リスクの計画及び評価
  • Suspected or confirmed cases of a relevant infectious disease 関連する感染症が疑われる、または確認された場合
  • Psychological health and well-being 精神的な健康とウェルビーイング
  • Inclusivity  包括性 (Inclusivity - 性別、人種、階級、性的志向、障害などを理由に排除しないという事実や方針)
  • Resources 資源
  • Communication  コミュニケーション
  • Hygiene 衛生
  • Use of personal protective equipment and face coverings 個人用保護具やフェイスカバーの使用
  • Operations 運用
  • Performance Monitoring パフォーマンスの監視
  • Improvement 改善


この草案の最新版は、WG 5 のメンバーにコメントのために回覧され、コメントの提出期限は11月18日です。ISO 45005 は、受け取ったコメントに基づいて再度改訂される予定です。

TC283 におけるその他の議論

TC283 の作業グループでは、附属書SL のAppendix 2 に含まれる要求事項の改訂に続いて、附属書SL のガイダンス (Appendix 3 として知られています) の改訂案についても議論しました。

また、コミュニケーションについても多くの議論が行われ、タスクグループ 1 は、新しい Social Media championの任命を求め、TC283 YouTube チャンネル開設の可能性を検討しました。

最後に、参加者は、ISO 45001の採用と利用に関する世界的な調査がまもなく終了することに注意を向けるよう求められました。この調査の結果はまもなく発表される予定です。

※IRCAの各詳細は下記よりご確認頂けます。

CQI レポート The Future of Work 未来の働き方
IRCAテクニカルレポート:ISO22000:2018