IAF (国際認定フォーラム) のCOVID-19 ステイトメントについて
中国の武漢から発生した新型コロナウイルス (COVID-19) による感染症は、2020年3月17日現在、世界中で感染を拡大し続け、社会生活、経済活動への影響も増大し続けています。そんな中、IAF (International Accreditation Forum 国際認定フォーラム) は認定された認証及び認証されている組織に関するステイトメントを発表し、また、関連の質問に答えるIAF COVID-19 FAQのページの公開も始めています。
ステイトメントでは、安全に関する懸念や渡航制限などによる影響が審査活動にも及んでいるとし、認定機関、認証機関及び認証を受けている組織に対して、IAF のID 3:2011 (IAF Informative Document For Management of Extraordinary Events or Circumstances Affecting ABs, CABs and Certified Organizations 日本語訳は「認定機関、適合性評価機関及び認証された組織に影響を及ぼす非常事態又は特殊な状況の管理に関するIAF 参考文書」としてJABのウェブサイトで参照可能) のガイダンスに従い、審査実施に関し、情報通信技術を利用した遠隔審査、あるいは審査日程の繰り延べ等の調整を行うよう求めています。
また、認定機関と認証機関に対しては、情報通信技術を適用する際に審査プロセスの完全性を支援し、維持するための要求事項を定める IAF MD 4 (Mandatory Document for the Use of Information and Communication Technology (ICT) for Auditing/Assessment Purposes 日本語訳は「認定されたマネジメントシステム認証のためのコンピュータを使った審査技法(“CAAT”)利用のための IAF 基準文書) を参照するよう求めています。
また、認定機関及び認証機関の要員の安全衛生を守るため、そして認定された認証の厳格さを損なうことなく、また認証された組織に対しできるだけ最善な方法で対応するために、これらの対策が取られるとしています。
さらに、関係各国の政府やその他の情報源からのリスク評価のための情報を引き続き、モニターすること、状況に関するWHO からのレポートも注視するよう促しています。
>>WHO Situation reports (WHO website)
なお、英国の認定機関であるUKAS は3月6日にコロナウイルスの感染拡大に関して告知するとともに、上記IAFのステイトメントを受けた情報を認証機関に伝えています。
>>UKAS Coronavirus Outbreak – Updated 06/03/20
>>UKAS Technical Bulletin – Managing the impact of the coronavirus outbreak – Certification Bodies