監査の未来: CQIのAudit SIG Conference
2022年9月15日、Chartered Quality Institute (CQI) のAudit Special Interest Group (Audit SIG) は、会場とオンラインから多数の出席者を集め、監査業界の将来について話し合いが行われました。
9月15日、CQI のAudit SIG* Conference が、インマルサットとの提携、SGS (Société Générale de Surveillance) の後援のもと、ロンドンのインマルサット本社で開催されました。航空宇宙からグローバル通信まで幅広い業種の監査員が参加した「Audit SIG: Future of Auditing Conference 監査の未来会議」は、普段顔を合わせる機会の少ない世界中の監査員が、さまざまな意見や経験を共有する坩堝のような場となりました。
ベルファストから南米まで、さまざまな地域からの講演者を招いたこの会議には、ロンドン会場のみならずオンラインからも多くの参加者が集まり、不正な証明書に内在するリスク、監査プロセスにおける言語と文化の障壁、監査業界におけるAIの影響など幅広いテーマについて、2つの活発なパネルディスカッションも含め、発表がありました。
参加者はCQIのCEOヴィンセント・デズモンド (Vincent Desmond)、Audit SIG議長ウィリアム・ランキン (William Rankin)、SGSグローバル認証責任者ジョナサン・ホール (Jonathan Hall) に迎えられ、会議はインマルサットの品質管理担当ディレクター、マーティン・ロジャーズ (Martin Rodgers) のプレゼンテーションから始まりました。このプレゼンテーションでは過剰な情報が溢れる中、品質監査ガバナンスが抱える困難について語られました。
監査の未来 - Audit SIG Conference 2022からの15の重要な考察
参加者が質問をしたり、話を共有したりするにつれ、興奮と仲間意識が浸透していきました。会議中の最初の休憩時間に、Audit SIG 委員会のメンバーでボーイング・ディフェンスUK社の品質担当のシャリーフ・ブフノー (Shareef Bhunnoo) 氏は、次のようにコメントしました。「本当に洞察に満ちた内容でした。リモート監査によって業界が今後どのように進化していく必要があるか、文化をどのように変えていく必要があるかという点で、私たち全員が同じようなことを考えているということを聞けてよかったと思います。(監査業界は、もはや) 退場を促すレッドカードを突き付けられた業界ではなく、ビジネスのクオリティと改善の機能の一部なのです」。
監査に関する12の重要なポイント - Audit SIG Conference 2022
イベント全体を通して、過去数十年の間に監査がどのように変化したかというテーマへの立ち返りがありました。過去の適合性監査の「摘発」から、今日のより包括的なコーチングプロセスまで。時流に即したその他のテーマとしては、人工知能の飛躍的な発展による業界の将来への懸念、リモート監査、急速に台頭するテクノロジーの課題への対応計画などが取り上げられました。
午後のテーマ「持続可能性」では、アレッサンドロ・カチオーニ (Alessandro Cacioni) 氏が、衛星の製造・管理における品質監査の必要性を説きました。夕方には、SGSのジョナサン・ホール氏が、会議の「状況 (Context) のセッション」で、時間のプレッシャーがいかに監査の有効性と将来に影響を与えるかを強調しました。
ウィリアム・ランキン氏は、このイベントを次のように総括しています。「この会議は、どんな変化が待ち受けていようと、監査には明るい未来があることを世界に宣言するものでした。私たちがつながり、協力し、共に学ぶ限り、監査は常に柔軟で信頼できる、企業が頼りにする前向きなツールであり続けるでしょう。監査に国境はないのです!」