IRCA-マネジメントシステム審査員/監査員の国際登録機関 > 情報メディア > ソートリーダーシップ > 監査の未来を形作る ー CQI Audit SIGの発足とこれから

監査の未来を形作る ー CQI Audit SIGの発足とこれから

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
監査の未来を形作る ー CQI Audit SIGの発足とこれから

Elliem Consulting社のディレクターであるJennie Clark氏(CQP MCQI)は、CQIAudit Special Interest Group (SIG) の副会長です。Clark 氏は、最近結成されたこのSIG は監査員の地位向上に努めていくものであると語っています。

2021年5月に結成されたCQIのAudit Special Interest Group(SIG)は、この最初の半年間、非常に忙しく、生産的に活動を行ってきました。このSIGは発足時の関心度が高かったばかりでなく、その後も飛躍的に発展しています。私はこのSIGの旅立ちのときに参加できたことを嬉しく思っています。

最初のワークショップでは、SIGの目的やミッションを明確にすることができ、その後すぐに暫定会長、暫定副会長、暫定セクレタリーの選挙が行われ、私は光栄にも暫定副会長に選ばれました。私は、暫定副会長として与えられたチャレンジをとても楽しんでいます。私たちの議論は、特に大変な一日だったときには、いつも一服の清涼剤となります。また、SIGの暫定会長であるWilliam Rankin 氏との仕事はとても楽しく、元気と勇気を与えてくれています。

発足時のミーティングに参加した私たちは、SIGで達成したいことを定義するように求められました。私は、監査の焦点とイメージをポジティブなものに変え、監査が改善を促進するツールとして見られるようにしたいということを提言しました。その他のポイントは以下の通りです。

  • 他の人たちと協調して学び、他の監査専門家と知識、スキル、優れた実践を共有する
  • 世界中の監査に関するグループにとって信頼できる情報源となり、場所や組織(IAA、CQI/IRCA、ASQなど)に関係なく、監査員や品質コンサルタントが心配や偏見を感じることなく所属し、経験を共有し、互いに学び合えるソーシャルプラットフォームを構築する
  • マネジメントシステム規格(MSS)および監査の理解と実践を促進する
  • 監査員の業務を通じて企業に付加価値を与えることにより、分野を超えて監査員の地位を向上させる
  • 監査手法の有効性の向上と、その最新性の確保


私たちのワークショップには世界中から参加者が集まり、非常に有益な議論やソートリーダーシップが生まれました。リモート監査は、SIGの最初の「人気の」テーマとして即決で選ばれ、7月29日にアンケートを開始したところ、さまざまな国、セクター、分野で活動する幅広い監査員から150件以上の貴重な回答を得ることができました。さまざまな問題に対する考え方を評価するために行われたアンケートから得たフィードバックは、SIGの今後の活動の参考となり、SIGが今後活動していくあたって、本当に確かな洞察を与えてくれました。11月8日に開催されたワールド・クオリティ・ウィークのイベントで、成果の概要を発表することができたのは喜ばしいことでした。

10月下旬、SIGはLinkedInに独自のページを開設し、グループの活動をより広いプラットフォームで共有することができるようになりました。私はLinkedInページのマネージャーの1人ですが、登録者数が増え、それに伴って投稿されるトピックの幅や深さが増していくのを見て、とてもやりがいを感じています。今では150人以上がこのルートでSIGに接続しており、さらにグローバルな活動が行われ、素晴らしい議論が展開され、将来に向けての糧となっています。

ワールド・クオリティ・ウィークに合わせて、11月8日に最初のウェビナーを開催しました。このウェビナーでは、リモート監査をテーマに、世界中の人々の考えを紹介しました。SIG会長のWilliam Rankinが司会を務め、SIGメンバーの協力により、非常に個人的な視点からの話題が提供されました。12月には2回目のウェビナーを開催し、リモート監査に関する意見を集め、監査によって企業がリスクに関する洞察を得る方法を検討しました。

もともと、監査のSIGが求められてることはわかっていました。しかし、メンバーたちから出てくるエネルギーと、メンバーたちのもつ実にグローバルな性質に圧倒されました。これまでやってきたことは驚嘆すべきことです。最初のウェビナーに300人以上の方が申し込んでくださったのを見て、私たちがやっていることはすごいことだと思いました。このグループには大きな目的意識と活気があり、これからの仕事がとても楽しみです。私たちは変化する時代に生きており、監査はどこであろうと私たちが生き、働く世界に合わせていくことが重要です。SIGには多くのものを提供し、実際に変革と思考を推進しようとするすばらしい熱意があり、私は現在、暫定副会長であることを誇りに思っています。

> CQI の SIG についてはこちら

関連キーワード

CQI レポート The Future of Work 未来の働き方
IRCAテクニカルレポート:ISO22000:2018