ISO 10015:2019 品質マネジメント – 力量マネジメント及び人材育成のための指針
2019年9月にFDIS 投票開始の際にご紹介した ISO 10015のFDIS 投票結果のニュースが入ってきました。
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ISO 10015:2005 Quality management – Guideline for training が改訂中であり、FDIS の段階にまで進んでいるということは既報の通りです。11月5日、FDIS の投票が締め切られ、50票中、賛成50の満場一致で承認され、予定通り、2019年12月にIS (国際規格) として発行されるということです。
改訂されたISO 10015 は1999年版の「Guideline for training 教育訓練の指針」から「Guideline for competence management and people development 力量マネジメント及び人材育成のための指針」となりました。この規格は、製品及びサービスの適合性、さらに関連する利害関係者のニーズ及び期待に関連する結果にプラスの影響を与えるための力量マネジメントと人材育成のためのシステムを確立し、実装し、維持し、改善しようとする組織に対する指針を提供するものです。
組織は、力量マネジメントと人材開発に関連する問題に対処する際に、この規格を利用することができます。この規格は、品質マネジメントに関する規格を担当する ISO/TC (Technical Committee 技術委員会) 176が開発した品質マネジメント規格の1つではありますが、品質マネジメントシステムのISO 9000ファミリー内の力量/ 力量のある要員に関してだけでなく、リスクマネジメントや環境マネジメントなどさまざまなマネジメントシステム規格においても適用することができます。
今後、この規格の内容についてもご紹介していく予定です。