ISO 9001 品質マネジメントシステム改訂情報

パブリックコメントのための国際規格案 (Draft International Standard = DIS) が公開されました。国際規格最終案 (FDIS) は2026年3月に、改訂された規格の発行は2026年秋に予定されています。
提案されている変更点は?
品質マネジメントの主要規格であるISO 9001は、新しいテクノロジー、市場変化、進化する顧客の期待といった大きな変化が続く環境において、目的に適したものとなるように定期的に改訂されています。
2026年版で予想される主な変更点:
- 市場の変化への対応。デジタル技術、人工知能 (AI)、および自動化の進展は、マネジメントおよび生産プロセスの形を変えてきています。2026年の改訂版は、これらの進歩を統合し、企業がこの新しい環境で品質マネジメントへの取り組み方を構築できるようにすることを目的としています。
- 持続可能性への一層の注力。ISO 9001は、企業の社会的責任 (CSR) や持続可能性への期待と整合していなければなりません。
- 新たなリスクやサイバーセキュリティの課題への対応。品質マネジメントにおけるサイバーセキュリティとデータ保護。特にグローバル化した産業におけるサプライチェーンリスクのマネジメントや新たに浮かび上がってくる脅威に対応するためのレジリエンス戦略。
CQIの立場
労働力、ワークフロー、職場環境が急速に変化する中、CQIは、品質マネジメントのベストプラクティスを反映した、将来にわたって活用できる現代的なISO 9001を支持しています。CQI IRCAは、規格の改訂に積極的に関与することで、この変革の推進に取り組んでいます。
あなたの声が重要な理由
CQIは、ISO/TC 176/SC2のカテゴリーAリエゾンとして、ISO 9001の策定に主導的な役割を果たし、世界中のクオリティプロフェッショナルにとって実用的で適切、かつ将来を見据えた規格づくりを引き続き提唱し続けています。あなたの洞察は、規格をさらに洗練させ、プロフェッショナルにとっての価値を保つのに役立ちます。
これからどうしますか?
- 深呼吸しましょう
- 改訂のタイムテーブルを確認しましょう
- このタイムテーブルに関する最新情報は、CQI IRCAまたは各国の標準化団体の情報をフォローしましょう
- CQI IRCA (あなたがメンバーなら) や各国の標準化機関を通じてコメントの提出にご参加ください
(CQI IRCAのコメント募集フォームは9月10日水曜日に公開します)