ISO/FDIS 10015 品質マネジメント – 力量マネジメント及び人材育成のための指針
ISO 10015が改訂されます
ISO 10015:1999 Quality management – Guidelines for Training (品質マネジメント – 教育・訓練の指針) の改訂版となる、ISO 10015 Quality management – Guidelines for competence management and people development のFDIS の投票が9月9日に開始され、順調に行けば、2019年12月にIS (国際規格) 発行予定というニュースが入ってきました。
ISO 10015をご存知ですか
ISO 10015は、品質マネジメントに関する規格を担当する ISO/TC (Technical Committee 技術委員会) 176が策定した、ISO 9001に関連するたくさんの規格のうちの1つであり、ISO 9001:2015の附属書Bにも掲載されています。ちなみにTC 176が開発した19規格が附属書Bに掲載されています。これらの規格類の要求事項や手引は、9001の適用を支援する目的で策定されたものですが、9001の適用に際して要求されるものではありません。現在、このうち、9000、9001、9004、19011を含む10規格がJIS Qとして日本語版が出ています。ただし、残念ながら、10015のJIS Qは発行されていません。
今回FDIS投票開始の連絡が来たISO 10015 の現行版は1999年に策定された規格であり、2005年に一度レビューが行われ、その際には改訂されず、今回が初めての改訂となります。
ISO 9001:2015の附属書Bのマトリクスでは、ISO 10015 は『箇条7.2 力量』に関連する規格として挙げられていますが、ISO/FDIS 10015:2019の標題は、1999年版の「Guidelines for training教育・訓練の指針」から、一歩進んで、より包括的な「Guidelines for competence management and people development力量マネジメント及び人材育成のための指針」となっています。
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