本スキームへの申請者は、下記の知識及び力量を実証することが求められています。これは、サービス及び製品に耐空性、規制、法令あるいは航空宇宙特有の要求事項があるためです。航空宇宙用に作られているのであっても、座席やキャビンの設備、単純な締結部品、一般的な鍛造品、鋳造品、加工品あるいは機械加工部品といった製品の経験のみでは十分とは言えません。というのは、 これらは下記に示すような耐空性の要求事項というよりも、むしろ一般的な技術要求事項の対象だからです。
下記に挙げる航空宇宙産業品質、規制及び/もしくは軍事用航空宇宙要求事項の航空宇宙産業特有の側面の大半についての知識及び力量を実証することが望まれます:
航空宇宙審査員/監査員の全グレードについて、(最低限)申請を希望するグレードに対応する IRCA 認定QMS 審査員/監査員研修コースを合格修了していなければなりません。
航空宇宙審査員/監査員の全グレードについて、業務経歴は直近 5 年間のものでなければなりません。ただし、直近 5 年以内に AS 9100 審査員研修コースなどの航空宇宙に特化した審査員のコースを合格修了している場合は、この限りではありません。
審査員/監査員評価登録に 9100/9110/9120 航空宇宙審査の適用範囲を追加したいと希望する審査員/監査員は、登録するために広く認められているAQMS 9100/9110/9120 のコースを受講しなければなりません。自習は認められません。
航空宇宙の評価登録の適用範囲に 9100/9110/9120 の航空宇宙規格を追加したい場合、提出する審査/監査のログでこれらのいくつか、もしくはすべてを網羅しなければなりません(授与される適用範囲はご提出いただいた審査実績に沿ったものとなります)。
内部監査員及び内部監査員補以外のすべてのグレードが要求の対象となります:
毎年(平均)最低 15 時間の適切な CPD を実施しなければなりません。各年(平均)、これらのうち最低限9 時間は航空宇宙産業もしくはサービス固有の審査技能に直接関係し、航空宇宙規格及び規制に関する知識を最新に保つためのものでなければなりません。
最新の知識に保つための方法として認められるものとしては下記のものがあります:
認められる「航空宇宙の経歴」は、航空宇宙業界の主要元請もしくは主要元請の主要供給者として、エンジン部品、航空電子機器、着陸装置、機体部品あるいは付属部品の設計もしくは製造、あるいは修理/保守を行う組織で下記を取得している企業に雇用されていた経歴です。
下記での雇用もまた、航空宇宙での業務経歴要求事項を満たすものと考えることができます:
民間、軍用(軍関係の要員を含む)の航空宇宙組織、宇宙関連組織、例えば国家航空局 (NAA) 、欧州宇宙局 (ESA) 、NASA、もしくは防衛省/ 国防庁 (MOD/DoD) で航空宇宙関連が主たる責任分野である部署。
注 1 で記述された組織内で「航空宇宙での経歴」として認められるには、申請者の役割が航空宇宙 QMS に関連するものであった場合です。例としては、品質マネジャーもしくは品質管理技術者、品質規格の設定、設計の意図に沿った製品もしくは製造方法の妥当性確認に関与する、生産もしくは製造技術者、耐空性要求事項に関与する設計技術者、供給者の QMS もしくは航空宇宙要求事項に適合した製品の評価をする供給者品質技術者、国家航空局 (NAA) 、宇宙局もしくは防衛局に勤務していて、適切に承認された航空宇宙元請組織もしくは元請組織への供給者からの航空宇宙製品の設計、製造及び調達の監視、これらの 組織の品質マネジメントシステム及び耐空性要求事項への適合を評価する責任を持っている方。また、軍 関係の要員で、軍用機、また関連する航空システム及びサブシステムの補修や整備に関する直接の経験を持っている方。
注 a): AS 9120: Quality management systems – Aerospace – Requirements for stockist distributors (品質マネジメントシステム – 航空宇宙 – 卸売り流通に対する要求事項) もありますが、IRCA の航空宇宙セクタースキームで扱うほど十分に包括的とは言えないので、この規格単独の審査/監査は審査/監査の実績としては認められません。
注 b): IRCA の航空宇宙 QMS スキームを国際航空宇宙品質グループの ICOP スキームと混同しないでください。IRCA のスキームは、OASIS データベースに登録するための上記規格の認証審査を実施する審査員としては不十分です。
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