FSMS 食品安全マネジメントシステム 審査員スキーム
本スキームの対象者へのガイダンス
パート 1:
- 環境衛生オフィサー
- 品質、環境もしくは安全衛生マネジメントシステムの審査員/監査員で、食品安全の課題について広範な理解があり、食品安全もしくは統合マネジメントシステムの審査/監査に参加するための力量を実施できる方
- 審査の力量の認知を望む食品安全審査員/監査員
パート 2:
認定機関もしくは認証機関で第三者審査を実施する審査員で、ISO 22000 (最新版) 及び ISO/TS 22003 (最新版) もしくは容認される代替規格に対する審査を実施している
重要留意事項:
- 当スキームのパート1 では、IRCA の監査員/審査員のすべてのグレードに申請いただけます(登録グレードを参照)。
- 当スキームのパート1 については、各グレードの一般的な審査員基準が適用されます。
- 本スキームのパート2 で申請いただけるグレードは2つのみ、ISO 22003 に基づくAuditor(審査員) 及び Lead Auditor (主任審査員)グレードのみです。
スキーム固有の(追加)要求事項
- 申請書の、セクターの理解及び業務経歴のセクションでは、下記の知識及び力量を実証することが求められています
※ FSMS スキームのパート 1 へ審査員、主任審査員、プリンシパル審査員として申請する場合:
- フードチェーンでの実務経歴、できればマネジメントシステムの導入及び/もしくは運用について理解している(例: 一般微生物学、一般化学)
- 食品安全プログラムに関連する食品科学の理解
- 食品安全に関わる重要な法規制の知識
- 前提条件プログラムの理解
- GMP、GHP、GAP、GVP などの適正実施指針 (good practice guide) の知識
- コーデックス規格で規定されている HACCP の原則の理解
- 必要に応じ、GFSIにベンチーマークスキーム(例えば FSSC 22000)の知識
- 食品を安全に生産、取り扱い、調理、保管、輸送する上でのの潜在的な生物学的、化学的、物理的ハザードを特定および評価する能力
- 特定されたハザードを管理する方法の有効性を評価する能力
- 作業設備の選定、使用及びメンテナンスに関連した知識
- 食品安全マネジメントの方法及び技術の理解 ― 審査員/監査員が食品安全マネジメントシステムを調査し、適切な審査/監査所見及び結論を導き出すために必要となる
FSMS スキームのパート 2 への申請:
上記パート 1 に追加して下記を満たす必要があります:
- 評価登録を希望するカテゴリ(下記のカテゴリ参照のこと)に対する、一般微生物学及び一般科学を含む中等後教育に相当する、容認できる資格。これには、科学分野の学位もしくは同等の資格、あるいは認知されている機関から授与された、独立した資格などが含まれるでしょう。カテゴリを追加するためには、それぞれに対してこういった資格が必要となります。
- FSMS 審査員コンバージョンコースにより研修の要求事項を確保している方は、追加で HACCP 原則、ハザード評価及びハザード分析、関連する前提条件プログラムを含む食品安全マネジメントの原則に関する1日コースを最低限受講している必要があります。
パート2: 審査経歴
- 最初のカテゴリに初回評価登録を申請する際には、FSMS 審査を最低12日間、すべて申請者の力量を証明する力量を持つ、Lead Auditor (主任審査員)(もしくは同等の資格がある)の指示及び指導の下で実施していなければなりません。審査は申請するカテゴリにおける4つの異なる組織に対して実施していなければなりません。
- カテゴリを追加する際には、新規カテゴリの資格を持つ審査員の指示と指導の下で、4つのFSMS 審査を実施することが要求されています。
パート 2: 登録の更新
- 最低限、各年度 5 件の外部審査の実績が必要です。そのうち少なくとも 2 件はFSMS審査でなければなりません。
もしくは
- 各年度、少なくとも4 件のFSMS 実地審査
もしくは
- 各年度10日間のFSMS 審査
FSMS スキームは、下記の審査/監査規格に基づいています:
パート 1
ISO 22000: 食品安全マネジメントシステム – フードチェーンの組織に対する要求事項 (最新版)
パート 2
パート 1 と同じですが、第三者認証審査のみを実施する審査員に対する ISO/TS 22003に基づく追加の要求事項があります。
FSMS スキーム パート 2 – フードチェーンカテゴリ (ISO/TS 22003 による)
カテゴリ |
カテゴリ |
分野の例 |
コード |
A |
畜産・水産業 (動物) |
動物、魚、卵生産、乳生産、養蜂、漁業、狩猟、捕獲 |
B |
農業 (植物) |
果実、野菜、穀物、香辛料、園芸作物 |
C |
加工 1 |
獣肉、家禽肉、卵、酪農及び魚製品 (腐敗しやすい動物性食品、農業生産後のすべての活動、例えば、屠殺を含む) |
D |
加工 2 |
生果及び生ジュース、保存加工された果実 (腐敗しやすい野菜、生野菜及び保存加工された野菜製品) |
E |
加工 3 |
缶詰、ビスケット、スナック、油脂、飲料 (常温で長期保存できるもの) 、水、麺類、穀粉、砂糖及び塩 |
F |
飼料生産 |
動物飼料、水産飼料 |
G |
ケータリング |
ホテル及びレストラン |
H |
流通 |
直売店、小売り及び卸売り |
I |
サービス |
給水、洗浄/清掃、排水、廃棄物処理、製品/プロセス及び機器の設計、獣医サービス |
J |
輸送及び保管 |
輸送及び保管 |
K |
装置の製造 |
工程用装置、自動販売機 |
L |
(生化学) 化学製品 |
添加物、ビタミン、農薬、薬品、肥料、洗浄剤の製造、培養物 |
M |
包装資材 |
包装資材の製造 |
規格改定に伴う登録の移行 FSMS 移行ポリシーへ
ご不明な点は下記フォームより遠慮なくお問合せください。
お問合せフォーム