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適切な品質ツールを選ぶには

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適切な品質ツールを選ぶには

>quality.org の英語原文はこちら

Emico社の品質責任者であるPaul Vaughan CQP FCQIは、CQIのコンテンツ評議委員会からの情報をもとに、Quality Tool Selector (品質ツールセレクター) を作成しました。ここでは、その作成の概要と、どのシナリオにどのツールを適用するかを示した一覧が、すべてのクオリティプロフェッショナルにどのようなメリットをもたらすかを解説します。

バットマンがユーティリティベルトを、ワンダーウーマンが真実の投げ縄を、ドクター・フーがソニックドライバーを持つことができるなら、この世界のスーパークオリティプロフェッショナルは、品質ツールセレクターを持つことがきっとできるはずです。

想像してみてください。改善のチャンスや悪質な問題に直面したとき、品質担当者がツールセレクターに相談すれば、いつの間にかあら不思議、問題が解決されるのです。

品質ツールセレクターとは?

品質ツールセレクターは、品質関連ツールの一覧で、クオリティプロフェッショナルが仕事、時間、環境に適したツールを適切に選択する際の指針となるよう作成されました。

品質ツールセレクターは、CQIおよびIRCAメンバー専用のリソースとして、CQIウェブサイトのレポートセクションに掲載されています。

> IRCAジャパンのメンバー限定ページに「品質ツールセレクター」の日本語版を掲載しています

2019年以降、『Quality World』誌には毎回、品質関連ツールの情報提供や実用的な解説が掲載されています。読者の皆様から好評をいただいていることが、フィードバックで確認できました。しかし、クオリティプロフェッショナルが、改善の機会に遭遇したときのためだけに、『Quality World』24冊を持ち歩くというのは、現実的ではありません。

そこで、CQIコンテンツ評議委員会は、品質関連ツールの包括的な一覧表を作成し、製品、プロジェクト、サービスのライフサイクルのどこで、いつ使用できるかを明らかにするために、多くのクオリティプロフェッショナルに支援を呼びかけました。

あらゆるシナリオに対応する品質ツール

アルファベット順に、親和図からXY棒グラフ/ヒストグラムまで、ライフサイクルの観点からは、開発段階でのFMECA (Failure Mode Effect and Critical Analysis 故障モード・影響及び致命度解析) からアフターサービス段階での顧客調査まで、さまざまなツールが用意されています。いくつかのツールは、ライフサイクルのあらゆる段階 (ほとんどではないにしても) に適用可能であり、共通するものでしょう。例えば、解決すべき問題がある場合、クオリティプロフェッショナルは5 Whys (なぜなぜ分析) のような根本原因分析タイプのツールを必要とする可能性が高いです。当然ながら、お客様の声を最後まで聞く必要があり、QFD (quality function deployment 品質機能展開) ツールや有意義な顧客調査を通じて対応することができます。

すべてのISOシステム規格と同様に、シューハート/ デミングサイクル、別名PDCA (Plan, Do, Check, Act) サイクルが含まれています。また、Kaizen (カイゼン) など他の多くの改善ツールにも組み込まれており、問題解決のための別のアプローチも提供されています。

未来に向けた展開

この取り組みは、主にCQIに登録する有望な quality student、affiliate、practitioner の人たちが、それぞれのスキルを伸ばし、進化させ、磨くことを目的としていました。しかし、品質ツールセレクターをまず品質コミュニティに配布したところ、とても勉強になり、少なくとも、膨大な数のツールが自由に使えることを思い出させるものであることが証明されました。したがって、このツールの適用範囲は、品質コミュニティのすべてのレベルであるとみなされました。

品質ツールセレクタはデジタル革命やクオリティ4.0などの変化に適宜、動的に適応することを目的としているため、タイムスタンプは付けられません。新たな品質ツールが利用可能になれば、セレクターのツール数は間違いなく増加します。

このツールセレクタは、CQI IRCAのメンバーの皆様のためのものですので、掲載されていない価値あるツールがあったり、掲載されているツールがライフサイクルのどこで効果的に使用できるかをご存知の方は、ぜひともご意見をお寄せください。

将来的には、『Quality World』で公開されているツールのうち、該当するものへのリンクを提供していきたいと思っています。また、許可されれば、他の参考資料へのリンクを加えることも視野に入れています。

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