監査におけるクオリティの良心 (Quality World Spring 2023より)
今、グローバル化や加速する地球温暖化の問題が深刻度を増すにつれ、企業の社会的責任がより厳しく問われるようになり、またデジタル化によって品質保証の意味が変わりつつあります。そのような中、監査員や品質保証チームは何をしなければならないのでしょうか?
近年、組織はますます責任の範囲を拡大し、株主、顧客や従業員だけでなく、環境や社会に対して正しいことを行うよう求められています。企業の目的は利益を確保することですが、企業があらゆるレベルの意思決定において良心に基づくことが求められるようになると、そこには倫理的ジレンマが生じます。
その一方、あらゆる業界においてデジタルトランスフォーメーションが最重要課題となっており、監査の仕事も例外ではありません。
企業の倫理的責任の増大とデジタル化の推進、これらの状況に対して品質保証チーム/ 監査員には何ができ、何をしなければならないのでしょうか?
IRCAに登録するAssociate Auditor であり、国際的な日本企業で国際プロジェクト品質リーダーを務めるラスール・アイヴァジ (Rasoul Aivazi) 氏は、監査の未来を確かなものとするためには、デジタルテクノロジーへの投資だけではなく、人への投資が必要であると説きます。
同じ著者の記事
リモート監査の長所と短所