異なる角度から考えよう: イノベーションと継続的な改善の旅

2025年のワールド・クオリティ・ウィークのブログシリーズに次に登場するのはオリンパスUK&アイルランドの継続的改善スペシャリストであるミッチェル・リード (Mitchell Reed CQP MCQI) です。新しい思考法を受け入れることで組織がどのように成功するかを探ります。
組織/ブランドの成功とクオリティ
今日1日をちょっと振り返ってみてください。お気に入りのコーヒーを淹れたり、車で仕事に行ったり、信頼できるアプリを使ってスケジュールを整理したりしたかもしれません。では、これらのブランド、つまりあなたが何気なく頼りにしているブランドがどうしてあなたの信頼を獲得したのかを考えてみてください。
それは決して偶然ではありませんでした。ブランドの成功は、イノベーション、戦略、そして継続的な改善の積み重ねの上に築かれます。ブランドを構築する過程では、どのような組織でも困難に直面し、アプローチを改良し、クオリティへの取り組みを強化するためには、異なる視点から考える必要があります。
アルバート・アインシュタインは、「問題を生み出したときと同じ考え方では、問題を解決することはできない」という有名な言葉を残しています。それでは、クオリティをすべての活動の原動力となるようにするためには、どのように考え方を変えればよいのでしょうか?
俊敏で回復力のある文化を育成する
今日の急速に変化するビジネス環境では、俊敏性と回復力が非常に重要です。基準が絶えず変化する世界において、競争力を維持するためには品質コンプライアンスを進化させなければなりません。
文化は、人々が挑戦を歓迎し、変化を受け入れるときに強化されます。進化する要求に対応し、新たな課題に備えるためにクオリティのプロセスを適応させれば、組織は卓越性を損なうことなく競争力を維持することができます。
たとえば、ある人気のEV車ブランドは、生産のボトルネック、サプライチェーンの混乱、高まる需要に対応しながら、迅速に拡大しなければならなりませんでした。そのような状況にもかかわらず、そのブランドはEV性能、安全性、持続可能性において高い基準を一貫して維持してきました。そして、耐久力を維持し、クオリティのアプローチを発展させる能力によって、EV市場を支配し、先を見据えることができました。
クオリティは皆の責任です
私たちは各々世界に対して異なる視点をもっており、それは独自の過去や経験により形作られています。その視点は貴重な洞察を提供することができ、必要な時には大きな違いを生み出すことができます。
1970年のアポロ13号のミッションを考えてみてください。酸素タンクの爆発で宇宙飛行士の命が危険にさらされるという、ほぼ壊滅的な失敗でした。エンジニア、フライトコントローラー、そして宇宙船の搭乗員からなるチームが一丸となって、二酸化炭素フィルターを修理し、その後宇宙船の軌道を変更して宇宙飛行士たちを安全に帰還させるための革新的な解決策の開発に懸命に取り組みました。
プレッシャーのかかる状況下で、人とは違う発想で問題解決に取り組む彼らの能力は極めて重要でしたが、最も重要だったのは、彼らがひとつのチームとして協力し、集団で責任を背負い、起こり得た災害を象徴的な成功に変えたことです。
クオリティを意思決定に組み込む
クオリティは、戦略的な推進力でなければならず、スピードやコストとトレードオフするものではありません。問題が発生したときには、クオリティは解決策に重点を置いた賢明な意思決定を下すための基盤となります。
自転車の乗り方を学ぶことを考えてみてください。補助輪を付けずに練習することも可能ですが、転んでしまったら、どうなるでしょうか?あなた自身、あなたの自転車、そしてあなたの自信にダメージを与えるかもしれません。補助輪はこれを防ぎ、進むべき道を進むのを助けてくれます。クオリティはあなたの補助輪です。クオリティはリスクをマネジメントし、回復力をサポートし、自信を持って進むことを可能にします。
クオリティの卓越性への取り組み
文化はすべてに影響を与え、そしてリーダーシップはクオリティが栄える文化を形作る上で不可欠です。
クオリティについて異なる考え方をするということは、クオリティをチェックリストとして捉えるのではなく、私たちが行うすべてのことに組み込むという考え方に切り替えることを意味します。集団で責任を引き受けることで、歴史上の偉大な問題解決者がそうしてきたように、革新的な解決策を生み出す多様な視点を引き出すことができるのです。