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異なる角度から考えよう: 品質の妥協という重荷を減らす

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異なる角度から考えよう: 品質の妥協という重荷を減らす

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 Vince Desmond
 CEO, CQI IRCA
 英語原文はこちら

「ワールド・クオリティ・ウィーク2025」ブログシリーズの開始にあたり、CEOのヴィンス・デズモンドは、品質マネジメントの価値を提供するためには異なる視点を持ち、革新的に考えることが重要であるという見解を述べます。

2024年は、何を生産するにしても、どのように生産するにしても、品質に関して良い年だったとは言えませんでした。製品のリコールが前例のない高水準に達し、「Sedgewickリコール指数2024」の報告によれば、ヨーロッパではリコールは10年ぶりの高水準、アメリカでは6年ぶりの高水準となったということです。食品及び飲料、医療機器や消費者製品分野ではすべて、2023年のリコール水準からの増加が見られました。

米国のボーイング社や英国の郵便局で発生した重大な品質不良は、ガバナンス、リーダーシップ、文化の質の低さが及ぼす根本的な影響を浮き彫りにしました。

品質マネジメント: 成功の基盤

また、組織は業務の進め方を改善しておらず、デジタルトランスフォーメーションから製品安全性のトレンドに至る新たな変化に迅速に対応できていないとうことが言えます。1974年から2008年までの間、英国の生産性は年平均2.3%成長していましたが、それ以降はわずか0.5%程度の成長に留まっています。英国国家統計局 (ONS) のデータによると、2019年以来の公共部門の生産性は8.5%という大幅な下落を示しています。

これらはすべて、仕事の質をどのようにマネジメントし改善していくかに問題があることを示しています。40年前に思いを馳せれば、ビジネスの卓越性を実現する優れた品質マネジメントは、国の競争力、生産性、さらには誇りに関わる問題でした。再びそうであるようにしなければなりません。英国における確固たる基盤は、政府が産業戦略から公共サービス改革に至るまでの政策で品質マネジメントを支持することです (最近の英国政府のグリーンペーパーに対するCQI の回答を参照)。

異なる角度から、革新的に、そして勇気をもって考えよう

クオリティの専門家は、この機会を捉えて、積極的に関与し、影響を与えなければなりません。実績のある、優れた品質マネジメントは、事業を行い競争力を保つために必要不可欠なものとして広く認識されています。しかし、これはビジネスに対する官僚的なブレーキと見られるかもしれません。

組織の考え方を
品質ガバナンスから品質の能力と品質文化へ、品質保証からパフォーマンスへ、
そして品質改善から革新へと転換する必要があります。

ヴィンス・デズモンド CQI CEO

クオリティの専門家は、組織が生産するものを改善し、生産方法を持続可能で信頼性が高く効率的に強化するよう支援し導く必要があります。

「異なる角度から考えよう」というCQI ワールド・クオリティ・ウィークのテーマとQuality ライブ2025の「夢想家と創造的破壊者」にというテーマは、グローバルコミュニティとして、ともにクオリティへの取組みについて考え、再構築するよう呼び掛けています。

私は6月のQuality ライブのみならず2025年を通して、現状に勇敢かつ革新的に対応している皆さんの話を聞くことを楽しみにしています。

あなたもワールド・クオリティ・ウィーク2025 に参加し、「異なる角度から考え」てみませんか?一緒に、品質マネジメントの従来のアプローチに挑戦し、新しい考え方を取り入れましょう。
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