ISO 9001:2026 改訂の手引き

ISO/FDIS 9001:2026の内容が確定しました。ISOは、ISO 9001:2015が2026年9月にISO 9001第6版に置き換えられると予定しています。CQIは、品質専門家、QMS審査員/監査員、実務担当者が主な変更点を理解し、移行に備えるための手引きを作成しました。
何が変わったのか?
ISO 9001:2026は、根本的な全面改訂ではなく、抑制のきいた改訂と言うべきものです。構成や意図の多くは従来どおりでなじみがありますが、実務上重要となる変更がいくつかあります。
主な変更点は以下のとおりです
- ISOの調和させる構造 (Harmonised Structure =HS) 及びISO 9000:2026からの新しい用語と定義
- 品質文化及び倫理的行動に関する新たな要求事項、これは特にリーダーシップと認識に関連する
- 箇条1が再構成され、リスク及び機会の区別がより明確になった
- QMSの変更の計画策定に関するより厳格な要求事項 (コミュニケーション、モニタリング、評価、レビューを含む)
- 気候変動に関する修正が箇条1及び箇条4.2に組み込まれた
- 組織の知識の扱いがより広範になり、QMSの意図した結果と関連付けられた
- 附属書Aの手引が拡充され、各箇条全体にわたって明確化された
- 附属書Bは削除され、関連する参照先は附属書A及びISO/TC 176の資料に移された
主な日程
- 2026年5月 – 品質マネジメントシステムの基本原則及び用語を更新した ISO 9000:2026 が発行された
- 2026年7月 – ISO/FDIS 9001が発行され、最終承認に先立ち技術内容が確定される
- 2026年9月 – ISOは、ISO 9001:2026がISO 9001:2015に置き換わると見込んでいる
- 3年間の移行期間が計画されている – ISO 9001:2015の認証を受けた組織は、ISO 9001:2026への移行に3年間の猶予が与えられる予定である
CPDリソース
CQI は、品質の専門家、QMS 審査員/監査員、実務担当者、および認定トレーニングパートナー機関が主な変更点を理解し、移行に向けた準備を進められるよう支援するための手引きを作成しました。
ブリーフィングノート
CQIのブリーフィングノートでは、QMS審査員/監査員、実務担当者及び研修提供者向けに、主な変更点の概要と箇条ごとの評価を提供しています。
e ラーニングコース (英語)
CQI の2時間の継続的専門能力開発 (CPD) 学習コースでは、提案されているISO 9001:2026の改訂案と、それが品質専門家、審査員/監査員、組織にとってどのような意味を持つのかを検証します。
CQI の継続的専門能力開発 (CPD) 学習コースは、以下の点で役立ちます。
- 提案されている変更点を理解する
- 品質マネジメントシステムへの影響を探る
- 審査/監査活動への影響を検討する
- 既存の慣行をどのように適応させる必要があるかをレビューする
- 継続的な専門能力開発を支援する
- 知識チェックを完了すると、継続的専門能力開発 (CPD) 証明書が発行される
このコースは現時点で日本から受講はできませんが、修了すると、IRCA登録 QMS審査員/ 監査員の移行要求事項を満たします。
※日本語での提供を含め、現在、日本から受講するための準備を進めています。受講が可能になり次第、ご案内いたします。
ウェビナー (英語)
ISO 9001:2026 - 最新改訂版の意味 - 2026年8月10日 (月) 20:00~21:00 (日本時間)
- CQIから代表として、ISO/TC 176/SC2に参加するリチャード・グリーン氏がISO 9001:2026の主な変更点に関する分かりやすく包括的な概要を説明し、組織、品質専門家、監査員への影響について解説します。ぜひ、ご参加ください。
- このセッションでは、多くの組織が現在検討している実践的な疑問、すなわち、どの変更が最も重要か、既存の品質マネジメントシステムにどのような影響が及び可能性があるか、そして移行に備えるためにどのような手順を踏むべきか、といった点に焦点を当てます。
- リチャード・グリーン氏が国際規格策定プロセスに直接関与してきた経験に基づき、このウェビナーでは、改訂の背景にある考え方や、品質マネジメントの将来の実践に及ぼす潜在的な影響についても解説します。
※ 後日、日本語字幕付き動画をメンバー限定で公開の予定です。
推奨される次のステップ
実務担当者
- CQI のブリーフィングノート、CPDコース、ウェビナーなど、 CPD リソースを活用して、変更点についてさらに理解を深めましょう。
- 組織内の該当する担当者に研修を実施し、要求事項と主な変更点を理解させましょう。
- 既存の取り決めが有効な場合は、不必要な番号変更や再編成は避けましょう。
- IRCAに登録するQMS審査員/監査員の方は、ISO 9001:2026への移行要求事項を理解し、IRCA登録を更新してください。
QMS審査員/監査員
- CQI の CPD リソースを活用して、変更点についてさらに理解を深めましょう。
- 品質文化と倫理的行動を、規格にはない要求事項を追加することなく、適切に審査/監査しましょう。
- IRCAに登録するQMS審査員/監査員の方は、ISO 9001:2026への移行要求事項を理解し、IRC登録を更新してください。
組織
- 改訂された要求事項をレビューしましょう。
- 既存のQMSと比較しましょう。
- あらゆるギャップを特定し、対処しましょう。
- 必要に応じて、訓練、監査、及びマネジメントレビューの取決めを更新しましょう。
- QMSが単に適合しているだけでなく、有効性を維持していることを確認しましょう。
CQIは著作権上の制限により、ISO規格の文言を複製することはできません。正確な要求事項が必要なユーザーは、ISOまたはその他の認定サプライヤーからISO/FDIS 9001およびISO 9000:2026を入手してください。








