著書紹介: 新時代のマネジメントシステムを標榜する内部監査の創造
IRCAに登録するQMS 主任審査員の藤原 良勝氏が上梓された著書を紹介します。
書名: 新時代のマネジメントシステムを標榜する内部監査の創造
著者: 藤原 良勝
出版社: 丸善プラネット
著者は、内部監査の課題(マネジメントシステムと事業活動との乖離、マンネリ化など)を解決し、事業経営を効果的に支援できる監査方法を提案することを目的に本書を執筆したそうです(「はじめに」より)。このことより、本書は、ISOを初めて導入しようとする企業よりも、内部監査に新たな展開を期待する組織に向けた参考書といえそうです。
本書は、内部監査の課題〔第1編〕、内部監査の工夫〔第2編〕、内部監査の創造〔第3編〕、改正規格(JIS Q 9001:2015)に対する内部監査〔第4編〕から構成されています。
著者は、第1編において、規格・オックスフォード辞典・広辞苑・大辞林の膨大な解説を参照したうえで、独自の見解に基づいた「用語の定義」を表明しています。 また、第2編において、これらに基づいた「内部監査を指摘の場から課題解決の場へ変換するための工夫」を解説しています。本編には内部監査を製品監査・工程監査・システム監査・トレイル監査・目標監査・監視改善活動監査に分類するなどのユニークな(あまり見慣れない)アプローチも豊富に盛り込まれていますが、充実した図や表が理解を支援しています。
本書は、各章に、監査に関わる示唆や暗喩に富む説話を集めた「Break Time」というコラムも掲載しています。