著書紹介: 2015年改正規格ISO9001:2015 (JIS Q 9001:2015) 要求事項の解説とその有効活用 - 帳票 (様式) で運用する統合マネジメントシステム
IRCAに登録するQMS 主任審査員の藤原 良勝氏が上梓された著書を紹介します。
書名: 2015年改正規格ISO9001:2015(JIS Q 9001:2015) 要求事項の解説とその有効活用 - 帳票 (様式) で運用する統合マネジメントシステム
著者: 藤原 良勝 出版社: 丸善プラネット
著者は、従業員10~500人の中規模製造業の経営者、管理・監督者、内部監査関係者、およびそのコンサルタントや審査員を主要読者として本書を執筆したそうです。(「はじめに」より)
本書は、改正規格の概要〔第1編〕、改正規格の解説〔第2編〕、帳票によるISOの運用および改正規格への移行方法〔第3編〕、従来方式でのISOの運用および改正規格への移行方法〔第4編〕、帳票(様式)事例集〔第5編〕から構成されています。
第2編には、改正規格の条項毎に ①条文の意図、②条文の解説、③旧版からの変更点、④企業の対応事項、⑤審査員の視点、および、⑥参考事項、が丁寧に記述されています。
第3編には、「“帳票”を利用したマネジメントシステム」の構築と運用の取り組み方(第5編にはこれに有用な多くの帳票例)が解説されています。この方式は、規格要求の実現に必要な種々の帳票を各条項に直接充て込むものです。著者は、従来の“規格の主語を変えたにすぎない”ような「品質マニュアル」による方式とは異なる、簡潔で明解なシステムとしています。一方で、第4編には“品質マニュアル方式”のマネジメントシステムにおける様式例も掲載されています。
このように、本書はISO9001 2015年改正規格の総合的な解説書(第2編)でもあり、斬新な「帳票方式」と「従来方式」によるマネジメントシステムの各々の利点を読者自身が評価できる類稀な参考書にもなっています。