ISO 7101 (ISOウェブサイトにリンク) は、医療の品質マネジメントに関する初めての国際規格であり、持続可能で質の高い医療システムへの体系的なアプローチのための要求事項を規定するものです。
今日の医療業界は、医療マネジメントや患者のための質の高いケアに負担を強いる多くの複雑な課題に直面しています。医療組織マネジメントに関するISO7101は、質の高い医療サービスと医療システムを定義する上で極めて重要な役割を果たすものと見られます。
ISOのTS 176に CQI を代表して参加している Richard Green から、ISO 9004、 ISO/TS 9002:2016 Quality management systems — Guidelines for the application of ISO 9001:2015、ISO 10005:2018 Quality management — Guidelines for quality plans の5年ごとに行われる体系的レビューの結果について連絡がありました。
当該委員会のメンバーによる協議と投票の結果、この3規格については現状のまま維持することとなったということです。
なお、Richard Green はこの結果について以下のように述べています。
「ISO 9004については驚きはありません。多くの国家規格機関が ISO 9001の今後の方向性をまず知りたいと述べていました。ですので、9001の次の版の内容がより明確になったら、ISO 9004に関する次の投票が前倒しされる可能性はあります。ISO/TS 9002は 9001に関する指針ですから、9001と同時期に改訂するのが賢明でしょう。ISO 10005は、現在のままでその目的に適っていると思います。」
2023年2月13日、ISO 45001の利用の手引き「ISO 45002:2023 Occupational health and safety management systems — General guidelines for the implementation of ISO 45001:2018 (労働安全衛生マネジメントシステム ISO 45001:2018の実施に関する一般指針)」が発行されました。
2023年1月31日、「ISO 31700-1:2023 Consumer protection — Privacy by design for consumer goods and services — Part 1: High-level requirements (消費者保護: 消費財及びサービスのためのプライバシー・バイ・デザイン: 上位の要求事項」が発行されました。また、ISO/TR 31700-2:3034 Consumer protection — Privacy by design for consumer goods and services — Part 2: Use cases」はTR (Technical Report) として同日に発行されました。
2022年12月6日、「ISO15189:2022 Medical laboratories — Requirements for quality and competence 臨床検査室ー品質と能力に関する要求事項」が発行されました。旧版は2012 年発行で、今回は第2版となります。コロナ禍を経て、臨床検査の標準化の重要性が再認識されるとともに、この規格に対する関心もますます高まっています。